Appleはワールドワイドに展開する企業だが、すべての製品/サービスが世界で同時に始まるわけではない。基本的には本社がある米国からスタートし、体制が整ってから欧州や日本など他の先進諸国に広げるパターンだ。日付変更線の関係で日本から販売開始となることが多いiPhoneやiPadは、むしろ例外的な存在ともいえる。

だから、最初は日本で提供されない機能/サービスも、しばらく待てば利用できるようになると考えていい。音声アシスタント機能「Siri」、電子ブックストア「iBook store」……そういえば、iTunes Storeも日本でサービスを開始したのは、アメリカに遅れること2年4カ月の2005年8月だった。

iOS 7の目玉機能として鳴り物入りで登場した「iTunes Radio」も、日本でのサービス開始が遅れている。アメリカでのサービス開始はiOS 7と同じ2013年9月だから、2014年3月現在では半年遅れにすぎない。iTunes Storeのときを思えば、とりたてて騒ぐこともないレベルといえる。

もちろん、賢いSiriは事情を知っている。「iTunes Radioを聞きたい」とたずねれば、「申し訳ありませんが、iTunes Radioについてはお手伝いできません」と答えるはず。iTunes Radioが日本で提供されていないことを、ちゃんと把握しているのだ。

そんなSiriに、しつこくiTunes Radioのことをたずねてはいけない。「iTunes Radioをなぜ使えない」などと聞けば「すいません」と平謝りするばかり、なんの問題の解決にもならない。我々にできるのは待つこと、それだけなのだ。

操作手順をカンタン解説

1 Siriを起動し「iTunes Radioを聞きたい」とたずねれば、iTunes Radioに関しては手伝えないとの回答があるはず

2 しつこくiTunes Radioを使えない理由をたずねると……Siriに謝られてしまった。さすがにこれはかわいそう?

(提供:iPad iPhone Wire)