NTTドコモの加藤薫社長は、スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress 2014における基調講演に登壇。「Connected World Creates "Smart Life"(繋がった世界はスマートライフを創造する)」と題した講演を行い、ドコモのサービスについてアピールした。

加藤薫社長

加藤社長は、まずドコモの目指す「スマートライフ」の世界について説明。「モバイル技術を使うことで新しいライフスタイルを実現する」ことが目標で、快適さ、満足、効率、安心・安全、喜びといったキーワードを掲げ、そうした経験を提供することが目標だと語る。

「携帯キャリアとして長い間蓄積してきた幅広い資産で豊かな生活を実現するとともに、モバイルサービスとリアルな世界をリンクさせる」と加藤社長。これを実現するためのサービスとしてドコモが提供するのがdマーケットだ。デジタルコンテンツを購入するマーケットプレイスだけでなく、ファッションアイテムやトラベルサービスなど、リアル製品も提供している。契約数は700万を突破し、収益は3億ドルを突破したとアピール。

リアル世界とモバイル世界をつなぐのがスマートライフ

それを実現するのがドコモのdマーケット

dマーケットにはデジタルコンテンツだけでなく、ファッションなどのコマース、旅行などのライフサポートのサービスも提供

契約数は700万を超え、収益も3億ドルを突破した

ここで、加藤社長は未来のサービスとしてビデオを上映。外国人との対話で、テーブルの上のスマートフォンがお互いの会話を自動的にそれぞれの言語に翻訳し、自然に会話できるというビデオで、さらにメガネ型の情報端末が会話相手の顔を認識し、その人の情報を表示する、というもの。「パーソナルエージェント」を目指す「iコンシェル」サービスの将来像を示した。

iコンシェルの進化版と思われるサービスでは、メガネで相手の顔を見るだけで、クラウドのデータベースとマッチングされ、その人の情報が表示される

クラウドとモバイルデバイス、そして各種センサーや周辺機器が連携してリンクするのがドコモの想定する世界