Broadcomは2月27日、フィットネストラッカーやスマートウォッチなど、大衆向けウェアラブル製品用に設計されたGNSS(全地球衛星測位システム)対応SoC「BCM4771」を発表した。

同製品は、センサが取得する情報を統合するセンサハブを内蔵し、オンチップのアルゴリズムでユーザーのコンテキスト検知や速度・移動距離の正確な計測を行い、フィットネスアプリケーションにGNSS追跡機能を提供する。これにより、運動やロケーションのデータをより正確に追跡するとともに、従来のアーキテクチャに比べて消費電力をさらに低減でき、フィットネスや健康に関するデータをより正確に把握して管理できるようになる。これにより、拡大するウェアラブル市場で求められていたロケーション情報の取得やバッテリ寿命の延長が可能になる。

また、ユーザーのアクティビティレベルやロケーション履歴を常にモニタして正確性を高めるとともに、ロケーションバッチングなど最新の機能も提供する。さらに、独自のWICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices) SmartやWICED Direct SDK(ソフトウェア開発キット)を活用することによって、プラットフォームにさらに高度なワイヤレスの接続性を追加することができる。この他、多目的なセンサハブを内蔵しているため部品コスト(BOM)を低減できる。

なお、2014年第1四半期末よりサンプル出荷を開始する予定。

Broadcomのウェアラブルデバイス向けGNSS対応SoC「BCM4771」の適用イメージ