SmartWearと連携して、自動的に撮影を行う「ライフログカメラ」のプロトタイプも公開されているが、黒住氏は1月の段階から企画を明らかにしており、「商品化に向けて着々と開発を進めている」そうだ。

ソニーの大きな話題として、VAIO事業の売却があるが、これに関してXperia Z2 Tabletの商品作りに「影響はなかった」という。ただ、今後VAIO事業が移管され、スマートフォン・タブレットへの注力がさらに進むと、「今後徐々に(影響が)見えてくるかもしれない」と黒住氏は語る。

また、Windows PhoneやFirefox OSのような別OSへの展開については、「Xperiaブランドとして、OSやプラットフォームにこだわっていきたくはない」としつつ「ビジネスにはやり方、順序がある」。

現時点では「Androidが一番やりたいことをやれるプラットフォーム」であり、「今この段階でそれ以外のことをやるのは頭にない」という。スマートフォン事業での成長がまだ足りない段階で手を広げるのではなく、「キャッチアップの段階なので、しっかりとした地盤を作る」ことを優先していく考えだ。「手を広げるとブレるので、今はブレないでAndroidをやる」。

すでにFirefox OSの研究は進めており、商品化に向けた技術的な検討はしている。とはいえ、「HTML5やWeb OSはAndroidとの親和性もある」という側面もあり、現時点でFirefox OSの登場時期は明言されなかった。

なお、Xperia Z Ultraの後継機種に関しては、「マーケットやユーザーからのフィードバックを得ているところ。徐々に、新しい領域の商品群として手応えはある」としつつ、「そのままの形か、また別の形になるか、まだ分からない」としている。

(記事提供:AndroWire編集部)