日本IBMは2月7日、自社内でクラウド・システムを利用するプライベート・クラウドでより大きなビジネス価値を実現したい企業が、標準化や自動化のレベルまでを実現した本格的なプライベート・クラウドを構築、運用することを支援するため「プライベート・クラウド構築支援サービス」を拡充し、サービスの提供を開始すると発表した。

本サービスは、IBMが蓄積したプライベート・クラウド設計、構築のベスト・プラクティスをベースにし、より迅速に日本の顧客のビジネスとITの要件にあった本格的なプライベートIaaS、PaaSの導入を支援するようサービス内容を強化・拡充する。

アセスメント、デモンストレーションといったプライベート・クラウドの検討段階をサポートするサービスを充実させ、自社に適合したクラウドの検討をより行いやすくした。

また、企業システムに必要な運用監視とバックアップのマネージド・サービスへの拡充を図り、IBMが持つセキュリティー・サービスとともに、トータルに企業のクラウド環境の整備を支援。加えて、コンサルテイングのスキルを持つ経験豊かな人材が、顧客とともにクラウドによる変革を検討し支援するための体制を拡充した。

さらに、OpenStack、OASIS TOSCAに対応しクラウドの構築と管理を自動化するためのソフトウェア「IBM SmarterCloud Orchestrator」とITサービスを管理するソフトウェア「IBM SmarterCloud Control Desk」を標準ソフトウェアとして活用し、オープンなクラウド・システムを構築。柔軟さや迅速性を期待して構築するクラウド環境が、現行製品の機能に縛られ拡張や移行の負担が大きくなり、次の成長に向けたシステムの選択肢が広がらない「ベンダー・ロックイン」を回避し、将来にわたりパブリック・クラウドとの連携やシステムの拡張を容易にする。