大人になれば仕事・恋愛・健康と様々な悩みがあるさ。できればちょっとのお金やライフハックで解決できたらいいんだけれど……大人の男性が直面する様々な問題に対して主にスマホを使った解決法を女性ライターがお教えします。今回は「歩きスマホとスマホ依存とー対策」について。

相談

最近、自分のスマホ依存が進んでいるのでは、と心配になっています。上司や妻にスマホの見すぎを指摘されて怒られることが多くなった気がしますし、スマホを操作しながら歩いて転倒しかけることも増えました。会議や食事の時にスマホをチェックしないでいると落ち着かないような気がしますし。やはり自分は危ないのでしょうか。スマホを捨ててガラケーに戻るべきでしょうか。

回答

最近、スマホ依存症や歩きスマホが話題になっていますね。これは、子供や若者だけに限ったことではありません。スマホの中高年齢層における普及率が高まっている中、おじさんやおばさんも危険なのです。

さて、相談者さんは周囲の人に指摘されたり、スマホを操作しないとイライラするというところがちょっと気になりますが、仕事や生活上で事故や破綻がおきる前に自分で「危険かも」と思えるのならまだ引き返れそうな気がします。深刻なのになると、「仕事で使っているから」「ちょっとだけだし」とズルズルと睡眠や食事をとらずに利用したり、周囲に注意されると逆切れしてしまうことがありますから。

対策としては歩きスマホやスマホのダラダラ利用を防止する方法とともに、ライフスタイルの見直しの2つがありますが、まずスマホ利用の対策を紹介していきましょう。

・歩行中、ブロック画面を表示する『歩きスマホ禁止』

歩きスマホの問題が広く知られるようになり、ドコモが歩いている動作を感知して警告画面を表示する『歩きスマホ防止機能』の提供を始めましたね。これはドコモのスマートフォンでないと利用できないのですが、実は似たような機能のアプリが存在します。『歩きスマホ禁止』がそう。このアプリも持ち主の歩行を感知するとブロック画像が現われて画面が見えなくなり操作不能に。

ブロック画面が出てもすぐに解除できるので、深刻なスマホ依存症の場合はあまり意味はないかと思いますが、気が付くと歩きスマホをやってしまう人の事故防止と注意喚起には効果ありそうです。

『歩きスマホ禁止』はスマホの揺れ方に応じて、このようなブロック画面が表示される

設定次第で、歩行時だけでなく自転車や自動車に乗っている時のながら操作も防げる

・利用時間を制限できるアプリで使い過ぎを防止

SNSやゲームに夢中になって時間を忘れてしまったり睡眠不足になるのは、スマホ依存症の危険な兆候。スマホを使わない時間を作るのが大切ですが、問題は自分の意志で使わないようにしようとするのが難しいところ。時間制限アプリを使って、スマホ利用できる時間を管理するという方法があります。

ひとつめの『スマホ禁止タイマー~すたでぃ~さぽ~と。~』は、高校生が作った勉強に専念するためのアプリ。使用時間と禁止時間を設定してスタートさせると、使用時間が終わると、禁止時間が終了するまでスマホの操作ができなくなってしまうというもの。かなり強引な感じですが、スマホ禁止効果は高いでしょう。

また、もうひとつ。『アプリストッパー』はスマホの操作全体でなく、アプリを「1日○○分」と制限して使うタイプのアプリ。時間をオーバーするとポップアップ画面で注意してくれます。『スマホ禁止タイマー~すたでぃ~さぽ~と。~』のようにスマホが使えなくなるという強烈さはありませんが、仕事でスマホを使うことが多い方はこちらの方が通話やスケジューラーなど必要なアプリが利用可能です。

『スマホ禁止タイマー~すたでぃ~さぽ~と。~』はスマホを使える時間と禁止する時間をそれぞれ分単位で入力して利用する

使用時間が終わるとこのような画面が出て操作できなくなる。電話やメールのやりとりもできない厳しさだ

『アプリストッパー』はリストから制限したいアプリを選択して、1日に使う時間を入力する

制限時間が過ぎると画面にポップアップが現われる

・自分自身を見直すことも大切。場合によっては専門家に相談も

さて、スマホ依存症対策のためのアプリを紹介してきましたが、アプリで使い過ぎを防止するだけでなく、自分がどうしてスマホにハマってしまったのか知る必要もあります。

生きていればストレスや孤独感・劣等感など辛い思いを知らず知らずのうちに抱えてしまうもの。それでも楽しいことで得られる快感によって生きる意欲が湧いてきます。しかし、楽しいことは続けていると快感を感じにくくなり、より強い快感を求めていくうちに生活や健康、人間関係に支障をきたしてしまうのが依存症で、場合によってはカウンセラーや心療科医の元で治療しないといけないことも。

スマホを使うのは楽しいですが、いつでも気軽に使えるだけにのめりこみやすい要素が高く、普通の人でも依存してしまう危険があります。スマホを使っていて身の回りの人と摩擦が起きることが増えたと感じたら依存症を疑ってすぐに対処すべきでしょう。

(記事提供:Androwire編集部)