iOS 6で地図アプリがApple独自開発のものに変わり、iOS 7では音声アシスタントサービス「Siri」が検索エンジンにBingを採用するなど、AppleとGoogleの関係には"すきま風"が伝えられて久しい。しかし、Safariデフォルトの検索エンジンは引き続きGoogleであることからもわかるとおり、2社の関係はケース・バイ・ケースで決められるよう変更されたと見たほうがいいだろう。

そしてそのほうがユーザにとっても好都合だ。Googleの検索エンジンはデータ量や検索精度など多くの点で他の検索エンジンを圧倒しているだけでなく、対象を特定のWEBサイトに絞り込んだり(検索ワード site:○○○.jp)、ファイル種別をPDFにしたり(検索ワード filetype:pdf)など検索のバリエーションも多い。

利用できる検索オプションはパソコンのWEBブラウザと同様だが、iOS版Safariはファイルのダウンロード/アップロードに対応しないため、せっかく発見したPDFも閲覧するだけで終わってしまう。あとで読む場合ブックマークに登録するのも1つの方法だが、iOSデバイスに保存できるに越したことはない。

WEB検索で発見したPDFは、Safariの機能で保存することはできないが、他のアプリに処理を引き渡すことは可能だ。もっともオーソドックスな方法はiBooksに保存することだが、クラウドへ書類をアップロード/ダウンロードする機能を備えた『Yahoo! ボックス』や『SkyDrive』といったアプリを指定すれば保存できる。パソコンで閲覧することを考慮すると、クラウド対応アプリと組み合わせたほうがベターだろう。

操作手順をカンタン解説

1 キーワードに「filetype:pdf」をくわえてSafariで検索を実行する。検索対象のサイトを絞り込みたい場合は「site:ドメイン名」も指定しよう

2 PDFを閲覧中にどこかをタップするとURLバー下に現れる「次の方法で開く...」をタップする

3 Safariからファイルを引き渡し可能なアプリが一覧されるので、クラウドへアップロードする機能を備えたアプリをタップする

4 選択したアプリに処理が引き継がれ、PDFのアップロードが開始される。アップロード先のフォルダの指定など、アプリの指示に従って作業を続けよう

(提供:iPad iPhone Wire)