パナソニックは7日、Mozilla Corporationの「Firefox OS」をベースとした、次世代スマートテレビの開発推進に関する包括的なパートナーシップを締結したと発表した。次世代スマートテレビをHTML5で制御することで、家庭内外の対応機器と映像コンテンツや情報を連携できるとする。
「Firefox OS」は、HTML5で記述されたアプリケーションが動作するモバイル向けプラットフォーム。今回の発表で新たに開発されたFirefox OSを、次世代スマートテレビの基幹部分に採用することで、例えばHTML5で記述されたテレビ内の操作メニューや番組ガイドなどを、スマートフォンやタブレットなどから手軽にコントロール可能になる。また、Web APIを利用することで、スマートテレビ側から家電製品など各種デバイスのステータスチェックやコントロールもできるという。
パナソニックによれば、1台の次世代スマートテレビを複数のユーザーが利用する際、ユーザーの使用スタイルに適したUIを用意することも可能とする。現在のテレビでも一部実現しているが、ネットワーク経由で新しいデバイスに機能を追加することも可能になる。
もともとFirefox OSはスマートフォン向けにリリースされたOSである。既に海外14カ国では、同OSを採用したスマートフォンが発売されており、iOSやWindows Phone以外の選択肢として注目を集めていた。MozillaのCOOであるJay Sullivan(ジェイ・サリバン)氏は「2020年には、ワイヤレス接続されるデバイスが300億台以上になると予測されている」と公式ブログで述べ、Firefox OSの重要性が高まることを予見している。