温水洗浄の調子がおかしい

突然だが、「ウォシュレットがないともはや生きていけない」という人はいないだろうか? 筆者もその一人である。

その必要性たるや、日本に住んでいて良かったと思っていることの一つに「ウォシュレット」、一般的な名称でいうと温水洗浄便座を挙げるくらいだ。最近はデパートなどにも普通に設置されるようになったのであまり意識することもなくなったが、実は海外には温水洗浄便座はほとんどないのだ。ことトイレのテクノロジーに関しては日本は海外の100歩先を行っており、温水洗浄便座はその最たるものといっていい。

では、自宅の温水洗浄便座が壊れてしまったらどうなるか? それも、直してくれる業者も閉まっている正月に……だ。

注記:初出時、商品名の説明で一部不適切な記述があったため、修正しております。

答えは簡単だ。

"めっちゃ困る"のである。

いやホント、ちょっとこれはシャレになっていない。温水洗浄便座のない生活を送るくらいなら正月三が日ずっとトイレを我慢したほうがマシというものだ。しかし、さすがにそれは現実的ではない。

うーん、どうしたものか……

困っていると、「そういうことなら」と編集Mからお役立ちアイテムを渡された。

パナソニックが発売している携帯用おしり洗浄器「ハンディトワレ・スリム」である。

温水洗浄便座といえば、言葉の通り便座に備え付けるものというイメージがあると思うが、コイツはなんと携帯サイズのおしり洗浄器なのだ。外出時に持って行くのはもちろん、たとえば今回のように自宅の温水洗浄便座が壊れたときなどの緊急時にも使える優れものである。

せっかくなので、使用感などをレビューしてみることにしよう。

「ハンディトワレ・スリム」

「ハンディトワレ・スリム」は全6種類のカラーバリエーションがあり、今回編集部から送られてきたのはピンク。見た目は切子調のグラスカットフォルムと透明な樹脂がグラデーションになっており、トイレ用品とは思えないほどオシャレだ。見せびらかすものでもないので、個人的には別に無骨で単色だけでもいいのだけど、女性が使うならこれくらい洗練されたフォルムじゃないと敬遠されるだろう。これなら"パッと見"はとてもおしり洗浄器とは思われないし、コンパクトなので持ち運びも楽ちんである。ちなみに重さは230g。平均的なデジタルカメラ程度で、実に軽量だ。

動力は単4形の乾電池2本で、最初から2本は同梱されている。電池の入れ替えは、コインを使ってふたを開けて行う。

【左上】まずはタンクから本体を取り出します 【右上】ペットボトルアダプタ。用途は後ほど解説します 【左下】動力は単4形乾電池2本