iOS端末には「iPhoneを探す」機能があるが、Android端末には長い間同様の仕組みがGoogleからは用意されていなかった。Android端末を万が一なくしてしまっても、どこにあるか調べる手段がなかったわけだ。しかし、2013年8月になって、ようやく"Androidを探す"機能が実現した。それが、「Android デバイス マネージャー」だ。

地図上での位置確認と遠隔操作が可能に

利用を開始するには、まず使用中のAndroid端末で使っているGoogleアカウントを用いて、「Android デバイス マネージャー」にログインするだけ。特別な設定は通常ほとんど必要ない。

2013年8月から使えるようになった「Android デバイス マネージャー」。Googleアカウントでログインするだけで使い始められる

このサービスでは、主に端末の紛失時に活用できる4つの機能を用意している。1つは自分のAndroid端末がどこにあるか確認できる機能。Google マップ上で端末があると思われる地点を示すとともに、詳細な緯度・経度情報付きで誤差も含めて表示されるため、かなり高い精度で現在の端末位置を把握できる。

地図上で現在端末がある場所を教えてくれる

複数の端末がアカウントに関連づけられていれば、それらすべての端末について調べられる

電源が入っておらず、位置を確認できない端末は探せない

2つ目は、端末から音を鳴らす機能。端末がどこにあるか地図上で確認した後は、近くまで行ってからこの機能を使えば発見しやすくなるだろう。もしくは、部屋の中でどこに端末を置いたのかわからなくなった時にも活用できそうだ。ちなみに、端末がマナーモードになっていても大音量で鳴るので安心だ。

端末から大音量で音を鳴らすことができる

無事実行されたかどうかも表示される

3つ目は、端末を遠隔からロックする機能。紛失時に他人に拾われて勝手に操作されてしまわないように、端末のロック解除にパスワード入力が必要になるよう遠隔から設定できる。端末を使用中であっても、ロックを実行すれば強制的に端末がスリープし、以降はスリープから復帰した際にロック画面が表示され、パスワードの入力が促される。