マカフィーは4日、電話番号を盗み出す、不審なAndroid向けチャットアプリをGoogle Play上に確認したことを明らかにした。今回、発見されたアプリは「CHATLINE」および「CONNECT LINE」の2種類。名称に"LINE"の文字が含まれるが、LINE株式会社との関係は無い。なお、同社が11月29日に公表した「アダルト偽装のAndroidアプリ」とは別の新種となる。

「CHATLINE」および「CONNECT LINE」

不審な両アプリのアイコン

これらのアプリを起動すると、電話番号、IMEI(国際移動体装置識別番号)、SIMシリアル番号を外部のWebサーバーに送信するという。また、ユーザープロファイルとして入力した、ニックネーム、性別、居住地域、生年月日、自己紹介などの情報も同様に不正に収集される。これらの情報取得に対する承諾確認は一切ない。

また、両アプリの開発者は、不正な方法でGoogle Play上でのアプリの評価を上げており、アダルト出会い系サイトを運営しているという。マカフィーは、アプリ開発者に個人情報が渡る可能性がある場合は、その開発者が信頼に値するか確認してほしい、と注意を呼びかけている。

アプリからサーバーに送信される情報の例

不審アプリの開発会社が運営しているアダルト出会い系サービス