単なるセキュリティソフトに留まらずインターネット上のプラットフォームとしてユーザーに安心を提供する「Wi-Fiセキュリティ」

OSの脆弱性を突いた攻撃や、最近ではスマートフォン用のアプリにまで悪意に満ちたスクリプトが"こっそり"記されるなど、サイバー犯罪の手口や被害報告が日々アップデートされる昨今。ウイルス対策用のセキュリティソフトウェアは高い認知度を獲得し「取り敢えず入れておかなきゃ」とユーザーのセキュリティに対する意識も向上してきた。しかし、本当にそれだけで良いのだろうか? 後述するインタビューをご覧いただければ、その理由も納得いただけるのではないだろうか。

「Wi-Fiセキュリティ」にはどんなベネフィットがあるのか ?

11月某日、都内某所にてソースネクストより販売されている「Wi-Fiセキュリティ」を開発したAnchorFree社CEOのDavid Gorodyansky(デイビッド・ゴロディヤンスキー)氏にお話を伺う機会を得た。そもそも、この「Wi-Fiセキュリティ」という製品は、既報でもお伝えした通り、海外事業戦略発表会で伝えられた事業提携の成果のひとつ。AnchorFree社が「Hotspot Shield」という製品名で2006年よりローンチしており、非常に多くのユーザーがインターネット接続に対して安心や信頼を得ている。また、本製品が持つユニークな機能によって利便性をも獲得しているという。これが受け、累計で1億7,500万ダウンロードを達成したそうだ。

AnchorFree社CEOのDavid Gorodyansky(デイビッド・ゴロディヤンスキー)氏

「この製品には4つのベネフィットがあります。まずひとつ目がWi-Fiの接続をセキュアに保護する。ふたつ目がVPN(Virtual Private Network=仮想の専用線)を利用することによりユーザーのプライバシーを保護すること。三つ目がデータ通信時にデータを圧縮して通信費の節約に繋がる。四つ目がアクセス制限されたコンテンツへのアクセスが可能となります。これらの利点は、通常のウイルス対策ソフトでは得られない、Wi-Fiセキュリティ独自のものです。」とのこと。

最近ではアクセスポイントも拡充され、使い勝手が良くなった公共無線LANだが、実は多くの抜け穴があるのだという。過去に話題となった「Firesheep」というプログラムを悪用すれば、同じアクセスポイントに無線LAN経由で接続しているユーザーのセッションハイジャックができてしまうという。具体的な例を挙げると、MixiやYahoo!などのアカウントをジャックし、なりすますこともできてしまうという。こういった脅威が存在することを、公共無線LANを利用するユーザーはまだ広く認知していないのではないだろうか。

そんな"誰にも降り掛かる可能性のある脅威"から身を守ってくれるのが「Wi-Fiセキュリティ」というわけだ。VPNを利用し、通信データを暗号化することでよりセキュアなインターネット環境が得られる。その上、VPNを利用することで自身のIPアドレスを匿名化することも可能になる。

「ユーザーのなかには、何を検索したかを知られたくない人も多いことでしょう。そういった場合にも、IPアドレスを匿名化し第三者に対して個人情報を不用意に与えることを防げるのです」とゴロディヤンスキー氏。

インターネットでの情報のやり取り、検索ワードもそうだがGmailなどのユーザーアカウントにパスワード、オンラインバンキングの情報などを包括的に、しかも高いレベルで保護してくれるというわけだ。また、この「Wi-Fiセキュリティ」。日本に駐留する米軍関係者の方にとって非常に好評を博していたのだという小話も。

「本国から赴任してきた人々は、やはり本国のTV番組であったりWebコンテンツを愉しみたい。しかし、アクセス制限などにより思うようにコンテンツを愉しむことができなかったのです。ですが、本ソフトを用いれば、アメリカ、イギリス、オーストラリア、日本の4つの物理的なVPNサーバーを中継することにより、あたかも本国に居るかのような環境を再現することができるのです」とのこと。

筆者も大好きなイギリス国営放送BBCのWebサイトへアクセスし、TV番組を視聴しようと試みたところ、VPNの接続先をワンクリックで変更するだけで、本来日本からのアクセスでは視聴することができないコンテンツも視聴することが可能になった。また、海外出張でローミングサービスを利用する際にも「Wi-Fiセキュリティ」を利用すると通信費をグッと節約できるという。

"自分のプライバシーは自分自身で守る"その第一歩が「Wi-Fiセキュリティ」なのです

単にセキュリティだけではなく、通信データの圧縮やVPNの利用で多くのベネフィットを提供してくれる「Wi-Fiセキュリティ」だが、ソフトウェアとしてはもちろん、ゴロディヤンスキー氏は"プラットフォーム"として捉えてもらえればと語る。

「日本のPCユーザーは非常にセキュリティ意識が高いですね。そこで、私は問いたいのです。"何故アンチウイルスソフトを導入しただけで安心するのですか ?"と。昨今のウイルスの多くはインターネット経由で感染するものがほとんど。我々の『Wi-Fiセキュリティ』は、データ通信自体をセキュアなものにするプラットフォームをサービスとして提供していますから、よりご安心なさってPCライフを送ることができるでしょう」。

PCに侵入を試みる、あるいは侵入したウイルスを安全に排除するアンチウイルスソフトと同じように、感染経路となるデータ通信から安全性を担保する、その手助けとなるのが「Wi-Fiセキュリティ」というわけだ。今後、プラットフォームとしての「Wi-Fiセキュリティ」が、どのように進化し、我々ユーザーにどんな喜びや愉しみを与えてくれるのか、興味は尽きない。

普通にBBCのWebサイトへアクセスし、「iPlayer」でコンテンツを視聴しようと試みても、ご覧のように「UK only」の文字が表示されてしまう

「Wi-Fiセキュリティ」でVPNサーバーをイギリスに変更してみた

するとご覧のように、先ほどとは打って変わってコンテンツを視聴できるようになった