いまどきのWebブラウザには必須の機能となった「タブ」。複数のWebページを同時に開いておくことができ、タブ部分をタップするだけで瞬時に表示を切り替えることができる。買い物の候補を見定めるときなど、いくつかのWebページの内容を比較する場面では欠かせない機能だ。

このタブ機能、iOS 5で初登場したときはiPad版Safariのみ対応していたものだ。画面の広いiPadならばタブを無理なく表示できることが理由と考えられるが、iPhone版Safariでも表示方法を工夫することでタブブラウザ化を実現している。操作方法は異なるものの、機能面ではiPad版と大きく変わらない。

しかし、画面にゆとりのあるiPad版のほうが操作しやすく、Apple製ソフトウェアならではの配慮も感じられる。iPhone版にはないがiPad版にはある、という機能も存在する。

そのiPad版ならではの機能が「閉じたタブの復活」だ。通常、閉じたタブは履歴画面にアクセスしないかぎり再表示は難しいが、iPad版では画面右上の「+」ボタンをプレス(長押し)すると、「最近閉じたタブ」という吹き出しが現れる。最大5件という制約はあるものの、誤って閉じたタブをすぐに表示したい、という場面にとても重宝する機能だ。

なお、「最近閉じたタブ」の上方は履歴を消去してもクリアされないが、iPad版Safariを完全に終了(タスクメニューで上方向へスワイプ)するとクリアされる。Webサイトのアクセス履歴を完全に消し去りたいときには、履歴の消去後にiPad版Safariを完全に終了しておこう。

操作手順をカンタン解説

1 iPad版Safariには、最近閉じたタブを5件まで表示できる機能がある。履歴を消去しても情報が残るので注意しよう

(提供:iPad iPhone Wire)