EX THEATER ROPPONGIWebサイト

NECは11月12日、テレビ朝日の「ゴーちゃん。スクエア」に完成した多目的ホール「EX THEATER ROPPONGI」と、17階建てのオフィスビル「EX TOWER」のネットワークシステムを構築したと発表した。10月21日より稼働している。同システムは、放送業界特有のフレキシブルなネットワーク運用に対応すべく、SDN(Software-Defined Networking)を活用し、構築した。

EX THEATER ROPPONGIはライブイベントなどのコンテンツ発信基地、EX TOWERは放送業界のワークスタイルを考慮したオフィス基盤として建設された。

「ゴーちゃん。スクエア」においては、各種イベントにも利用できるEX THEATER ROPPONGI向けネットワークや社員が利用できる一般業務向けネットワーク、映像伝送などにも利用できる広帯域のネットワークなど、さまざまなニーズに応える必要があったという。

今回のネットワークシステムは、「NEC SDN Solutions」を構成するOpenFlow対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」を導入することで、多様なネットワークを一つのインフラとして構築した。

UNIVERGE PFシリーズによってネットワークを仮想化することで、一つのネットワークシステム上に、利用用途に応じて最適化された独立した論理ネットワークを作ることが可能になったという。各論理ネットワークに流れるデータのセキュリティを確保するとともに、それぞれのネットワークのトラフィック干渉の回避など、物理ネットワークを最大限に有効活用することが可能となった。

EX THEATER ROPPONGIは、音楽ライブイベントや演劇、ミュージカル、番組収録、一般向け各種イベントなど、利用用途が多彩な多目的ホールである。イベント主催者が求めるネットワークの速度や規模、期間といった目的や用途に応じて柔軟に仮想ネットワークを提供することが可能だ。

NECは、今回の導入実績を生かし、NEC SDN Solutionsを軸として、「官公庁や通信事業者、データセンター事業者向けにグローバルなソリューション提案を行い、ビジネスや暮らし、社会に貢献するICTシステムを実現したい」としている。