この理由のひとつには、希土類磁石(レアアース)のひとつ、"ネオジム"をスピーカーに採用したことが挙げられる。ヨーゲン氏は「ネオジムにより、小さなスピーカーでも高いパフォーマンスを引き出せている」と説明した。こうしたハードウェアの工夫に加え、ソフトウェアには高性能なDSP(デジタル・シグナル・プロセッシング)技術を採用。これにより、あらゆるジャンルの楽曲を最高のチューニングで楽しむことができるとのことだ。

2個のネオジムマグネットドライバー、パッシブバスラジエーターの採用などにより高音質を再現。ソフトウェアのチューニングにもこだわっている

スマートスピーカーと呼ばれる理由

MINI JAMBOXは、Jawboneの公式Webサイト「Jawbone.com」に専用のアカウントを作成することで、ソフトウェアを定期的にアップデートすることができる。ちなみに同社の過去の製品には、アップデートによりAACファイルに対応し、さらに連続再生時間が2時間も伸びたスピーカーがあるという。また、iOS/ Android端末と連動すれば、いくつもの便利な機能を利用できる。こうしたことから、MINI JAMBOXは「スマートスピーカー」と呼べる製品に仕上がっている。

説明会ではiPad miniを使ったデモが行われた。専用アプリを介することで、いくつもの便利な機能を利用できるようになる

スピーカーの設定変更はスマートフォン向けアプリを介して簡単に行える。スマートフォン内のストレージに保存されている音楽ファイル・動画ファイルはまとめて表示できるので、いちいち探す手間がいらない。スピーカーのバッテリー残量もアプリで確認できる。ちなみに本製品は1回の充電により、最大で10時間の連続再生が可能。待ち受け時間は75時間にものぼる。このほかスマートフォンとスピーカーがペアリングの状態にあるときは、音声着信への応答やリダイヤルといった操作をアプリのUIから行える。

1回の充電により最大で10時間の連続再生が可能。待ち受け時間は75時間

アイデア次第で用途が広がる

コンパクトなボディにも関わらず、迫力あるサウンドで音楽が楽しめる本製品。一般家庭のリビング程度の広さであれば、これ1台で空間を音楽で満たすことができるだろう。このほか、アイデア次第では変わった使い方もできそうだ。ヨーゲン氏によれば、外国では自転車に装着しサイクリングをしながら音楽を楽しむ人などもいるという。本製品はマルチペアリング対応するので、2台のモバイル端末で交互に音楽を再生することもできる。この機能を活用して、ふたりで交互に音楽をかけるというような使い方も考えられるという。

コンパクトなボディにも関わらず、迫力あるサウンドで音楽が楽しめる本製品。アイデア次第で、用途が広がりそうだ

では、ヨーゲン氏は普段どのような使い方をしているのだろうか? 「まずスーツの内ポケットにMINI JAMBOXを潜ませておいて、突然音楽を再生させて妻をびっくりさせます。その後で、二人でダンスを踊ります」。おちゃめな笑顔で、そう教えてくれた。

ヨーゲン氏は「スーツの内ポケットにMINI JAMBOXを入れた状態で音楽を再生させ、妻をびっくりさせる」と笑顔で語った

ちなみにマイナビニュースでは後日、別稿で製品のレビューをお伝えする予定だ。そちらも参考にして欲しい。

(記事提供:AndroWire編集部)