消費電力

消費電力についても測定する。IdleはOS起動後10分の最小値、Loadは3DMarkのFire Strike Extremeを実行した際の最大値をプロットしている。通常、マイナビニュースで行っているレビューと同様にパーツ単体ではなく、システム全体の消費電力を測定している。

スペック上ではGTX 780 Ti / TITAN / 780はどれもTDP250Wなのだが、実際のところはスペックの差が反映されて消費電力も上がっている。GTX 780 TiとR9 290Xの比較ではR9 290Xの方が電力消費が高いという結果がでた。

まさにフラグシップ! 新たなシングルGPU最強候補の登場

GTX 780 Tiのベンチマークをお届けしたが、スペック由来のパフォーマンスの高さは折り紙付だ。フルスペックGK110に7GbpsメモリとNVIDIAが持つハイエンド要素をがっつりと詰め込んだ製品ともいえ、現行の28nm世代ではこれを上回る製品はなかなか難しいという印象を受ける。

GTX 780ではOC仕様の製品が主流となっているし、オーバークロック向けの機能も備えていることもあり、GTX 780 Tiでも各社からクロックを引き上げたモデルがラインナップされることを期待したい。そういった意味では、どこまでパフォーマンスが伸びるのか気になるところだ。

北米での参考価格は699米ドル。TITANが発表時999米ドルで、国内での初値は大13万円程度だったことを考えると、GTX 780 Tiの初値は9万円程度になるのではないかと思われる。同じく本日より販売を開始したR9 290Xの店頭予想価格が69,800円ということである程度価格差が発生しそうだが、ここをどう見るか。

Radeon R9/R7シリーズに関してはグラフィックAPIのMantleでどの程度ゲーム体験が変わるのかという面がまだ見えないし、GeForceについてもG-SYNCといったこれから対応機種がでてくるという機能もある。現段階の単純なパフォーマンスに加えて、これから先の技術や展開も含めての選択となるだけにゲームユーザーとしては難しい選択となりそうだ。

逆に780 Tiの登場によって価格が下がるであろうGTX 780やGTX 770のコストパフォーマンスに目が行くようになるかもしれない。