ゲーミングノート並みのベンチマーク結果を記録

マウスコンピューターのマシンだけに、BTOによるカスタマイズの幅は広い。同じケースを採用したシリーズラインアップとして5種類のベースモデルが用意されており、そのうち1つを選択したうえで、細かいカスタマイズを加えられる。

今回試用したMB-W710S-SHは、CPUとしてCore i7-4700MQ(4コア、動作周波数2.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.40GHz)を採用し、16GBのメモリを搭載。ストレージは120GB SSD+1TB HDDのツインドライブという構成だ。ベースモデルとしては最上位モデルから2番目となる。なおHDDは、期間限定の容量無償アップグレードが適用された状態だった。

グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX 760Mを搭載しているが、負荷によってCPU内蔵のインテル HDグラフィックス 4600と自動で切り替わるOptimusテクノロジが、オンになっている状態で各種ベンチマークを実行してみた。

キーボード右奥にOptimusテクノロジの動作状況が確認できるランプがある

Windowsエクスペリエンス インデックスは搭載されていないが、WinSATを実行した結果からWindowsエクスペリエンス インデックスの各項目に相当するスコアは、以下の表のようになった。グラフィックス機能はインテル HDグラフィックス 4600で評価されているため、別の項目のみに注目したい。非常に好成績であるのがわかるはずだ。

Windowsエクスペリエンス インデックス(WinSAT)
プロセッサ 8.1
メモリ 8.1
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.0
プライマリハードディスク 8.1

「PCMARK 8 HOME CONVENTIONAL」と「CrystalDiskMark 3.0.2」も実施した。こちらもそれぞれよい結果が出ている。

PCMARK 8 HOME CONVENTIONAL

CrystalDiskMark 3.0.2

デスクトップPCがライバルだというマシンだが、実際には構成的にもベンチマーク結果的にも一般的なデスクトップPCは軽く超えており、ゲーミングノートPCと呼べるレベルのものだ。ゲーマー向けに作られたビジュアルの外観は苦手だが、それに匹敵する高性能ノートが欲しいというユーザーには、選びやすいマシンではないだろうか。

最新ゲームへの対応具合を見るために「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を3つの品質で実施してみた。設定はどれもフルHDのウィンドウモードだ。ノートPC向けの標準品質では「非常に快適」、ノートPC向けの高品質およびデスクトップPCと共通で利用する最高品質では「快適」という結果が出た。

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」標準品質(ノートPC)

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」高品質(ノートPC)

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」最高品質

実際にベンチマーク実行中の画面を見ていても、描画は非常にスムーズだ。しかも大画面であるため、迫力あるビジュアルでゲームを楽しめる。もちろんブルーレイディスクドライブを利用した映像鑑賞も快適だ。

バッテリー駆動時間については、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、2時間36分14秒使うことができた。このサイズのマシンをモバイルするユーザーはいないだろうが、別の部屋で少し使いたいというときにACアダプタごと移動する必要はなさそうだ。基本的には据え置きで利用するがちょっとした移動もしたい、という程度の使い方には十分対応できる。

写真や動画を多く扱う仕事を快適に行いたいビジネスユーザーにとっても、インテリアに溶け込むシンプルな外観のマシンでゲームが楽しみたいユーザーにとっても、魅力あふれる選択肢となるモデルといえそうだ。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 MB-W710S-SH
ディスプレイ 17.3型フルHDノングレア液晶(1920×1080)
CPU インテル Core i7-4700MQ
メモリ 16GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM
SSD 120GB(SerialATAIII接続)
HDD 1TB SerialATAII
チップセット モバイル インテル HM87 Express
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 760M
OS Windows 8.1 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×3(右側面×3)、USB 2.0×1(左側面×1)
サイズ W413×D277.5×H17.5~44mm(折り畳み時)
重量 約3.2kg
バッテリー駆動時間 約3.83時間
価格 129,990円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2013/10/25(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。