紀伊國屋書店、KADOKAWA、講談社の3社は、学校・公立図書館向けの電子書籍貸出サービス提供の準備を始めるため、合弁会社「日本電子図書館サービス(略称:JDLS)」を設立した。

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「JDLS」は、国内で電子書籍市場が拡大傾向にある中、図書館における電子書籍貸出サービスが未だ実験的な段階にとどまっている背景を受けて設立された合弁会社。事業内容は、学校・公立図書館向け電子書籍貸出サービスのフィージビリティスタディ(新規事業などの実現可能性の検証)、そして各種事業インフラの構築、提供、運営の準備となっている。

なお、これまでも3社は協同し、電子書籍時代における利用者の利便性向上や図書館関係者の運用への支援、著作者への適正な利益配分などを行う業界共通プラットフォームの必要性などを議論してきたが、このたび本格的な事業化に向けた準備のためにJDLSを設立したという。