東芝は16日、2013年秋冬のPC新製品として、「dynabook」および「dynabook REGZA PC」6機種25モデルを発表した。4K映像の出力に対応した製品を5機種22モデルに拡充したことが大きなトピックで、HDMI出力端子を4K対応テレビにつないで、デジタル一眼カメラの高精細な写真やYoutubeなどネット上に公開されている4K映像を楽しむことができる。

全機種ともOSはWindows 8.1を搭載し、価格はオープン、10月下旬の発売を予定している。中上位モデルでは、CPUにHaswellことIntelの第4世代Coreを採用し、DraftのIEEE802.11ac無線LANに対応するものもラインナップされている。

なお、CEATEC JAPAN 2013にて参考展示されていたWindows 8.1搭載タブレットは、今回発表された中には含まれていなかった。

4K出力にも対応するdynabook T654、T554

dynabook T654」と「dynabook T554」は、ともに15.6型液晶を搭載したスタンダードなノートPCでありながら4K映像の出力が可能。T654がタッチパネル採用、T554がノンタッチの機種となる。エントリー機種のT554/45Kを除き、IEEE802.11ac(Draft)にも対応する。

カラーバリエーションはプレシャスブラック、リュクスホワイト、モデナレッドの3色を基本とし、T554の上位モデルと下位モデルにはリュクスゴールドも用意される。店頭予想価格は、T554/56Kの160,000円前後から、T654/68Kの190,000円前後まで。


TVチューナー搭載のdynabook REGZA PC D814、D714、D713、

いずれも21.5型液晶とTVチューナーを搭載した一体型デスクトップPC。「dynabook REGZA PC D814」は3基の地上/BS/110度CSデジタルTVチューナーとタッチパネルを備えた最上位モデルで、4K映像の出力にも対応する。

dynabook REGZA PC D714」は2基の地上/BS/110度CSデジタルTVチューナーを、「dynabook REGZA PC D713」は1基の地上デジタルチューナーを搭載する。これら2機種はHDMI出力端子を持たず、4K出力に非対応。ディスプレイはノンタッチの仕様だ。店頭予想価格は、D814が230,000円前後、D714が200,000円前後、D713が140,000円前後。


シンプル志向のdynabook D513

dynabook D513」はTV機能を省いたシンプル志向の一体型デスクトップPC。ノンタッチの21.5型液晶を搭載する。CPUにIntel Celeron 1005M (1.9GHz)を搭載するなどエントリー向けのスペックで、店頭予想価格は125,000円前後。

なお、D814、D714、D713、D513は同じきょう体を採用しており、サイズが共通でW516×D170×H365mm (最小傾斜時)となっている。本体色はブラックとホワイトの2種類。


ソフト面の強化点

テレビ機能では、同社の液晶テレビ・レコーダー「REGZA」シリーズで録画した番組をPCで視聴するためのソフト「RZスイート express」の機能を強化。ソニーの「nasne」など他社製のレコーダーで録画した番組にも対応するようになる。

Windows 8.1の標準メッセンジャー「Skype」を活用するためのソフトとして、初心者向けの操作ガイド「Skype らくらくナビ」や録画機能を提供する「Skype録画」を用意する。また、4K写真のスライドショーを作成できる「Corel Video Studio」や「MediaShow for TOHSIBA」が一部の機種に付属する。