10月12日(現地時間)、Microsoftは公式ブログ「IEBlog」でまもなく登場する予定の、Windows 7用Internet Explorer 11への自動更新を抑制するツール「Internet Explorer 11自動配布の無効化ツールキット」がダウンロード可能になったことを明らかにした。主にイントラネットなどの互換性を維持するため、更新を望まない企業などで重宝されてきた同ツールだが、以前のInternet Explorerと同じく本バージョンでも提供されるという。

通常はWindows 7用Internet Explorer 11が公開されると、Windows Update経由などで自動更新が始まるものの、同ツールを使うことで自動更新を抑制し、既存のInternet Explorerを使い続けることができる。ただし、Internet Explorer担当プログラムマネージャーのJeff Pape(ジェフ・パプ)氏は、「Windows 7用Internet Explorer 11プレビュー版を利用中の場合、本ツールによる自動展開はブロックされない」とブログで注意をうながしている。

Microsoftダウンロードセンターから同ツールをダウンロードすると、自己展開形式でグループポリシーの設定ファイルと、コマンドスクリプトファイル、そしてHTMLファイルと3つのファイルが利用可能。ドメイン環境ではグループポリシーの設定ファイルを使用し、クライアントマシン上ではコマンドスクリプトファイルを実行することで、自動更新の抑制が可能になる。

「Internet Explorer 11自動配布の無効化ツールキット」を展開した状態

コマンドスクリプトファイルの内容。レジストリ上にエントリを作成している

コマンドスクリプトファイルを利用する場合、管理者権限を得たコマンドプロンプトなどから「IE11_Blocker.cmd /B」と実行することで自動更新を抑制し、「IE11_Blocker.cmd /U」で抑制解除となる。また「IE11_Blocker.cmd PC01 /B」とコンピューター名を指定して、リモートコンピューターの自動更新を抑制することも可能だ。

操作は管理者権限を得たコマンドプロンプトなどから、コマンドスクリプトファイルを実行する