個人的に特に気に入ったのは、レリーズ時のレスポンスが向上したこと。シャッターを切ると、その直後にライブビュー表示が一瞬ブラックアウトしてからアフタービューが表示されるのは、E-M1とE-M5に限らずほとんどのミラーレスカメラに共通した動きだ。E-M1では、そのブラックアウトの時間が短縮し、より快適に撮影可能になっている。

シャッター音については、低音で比較的静かな音をE-M5から継承する。その上で、音の長さがより短くなって、レリーズ時の操作感はいっそう小気味よく感じられる。

電源は、E-M5と同じくリチウムイオン充電池「BLN-1」。CIPA準拠の撮影可能コマ数は約350枚

記録メディアは、SDメモリーカード(SDHC、SDXC、UHS-I対応、Eye-Fiカード対応)となる

以上をまとめると、ファインダー表示が大きく、液晶表示がクリアになり、グリップのホールド感とボタンの操作感が向上。そしてAFと撮影時のレスポンスは高速化。E-M5の発売から1年半以上が経ち、しかも後継ではなく上位機という位置付けなので、性能アップは当然とはいえ、上位製品を待ち望んでいたユーザーの期待を裏切らない内容といっていい。レビューの後編では、そのほかの機能をチェックしたい。

絞り優先AE(F4 1/1250秒) 露出補正:±0 ISO640 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:40mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F2.8 1/1600秒) 露出補正:-0.7 ISO200 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:60mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」(原寸大画像を見る)

後編に続く