千葉県・幕張メッセで10月5日まで開催されているCEATEC JAPAN 2013。シャープブースでは、2Kパネルで4K並みの高精細表示が可能な「AQUOS(アクオス) クアトロン プロ」が参考出展されており、来場者の関心を集めている。

左は従来の2K表示で、右が2Kパネルであるにもかかわらず、4Kパネル並みの高精細表示を行っている「アクオス クアトロン プロ」

上の写真を見てほしい。左が従来の2K表示で、右がアクオス クアトロン プロでの高精細表示だ。

一部を拡大した写真。上下とも左が従来の2K表示で、右が高精細表示

クアトロンパネルでは、1ピクセルをRGB+Yの4つのサブピクセルで構成している。また、それぞれのサブピクセルは独立して制御することが可能だ。これにより、1つの画素内に2つの明るさのピークを作り、2Kパネルでありながら4K並みの高精細な表示を実現している。この高精細表示は、「超解像 分割駆動エンジン」によって実現されているもので、パネル自体は従来のものだ。そのため、高精細な映像を低コストで楽しむことができるのがメリット。

なお、この展示ではモノクロのJPEG画像を表示している。黒は補色を使って作成されているため、わずかながら色のにじみが発生しているのだが、担当者の話によると、カラーの映像を表示した場合は、色のにじみが目立つことはほとんどないという。またこの技術は今後、「アクオス」シリーズに取り入れられていく予定とのことだ。

アクオス クアトロン プロ以外には、4Kモスアイパネルを採用した「アクオス UD1」シリーズや「IGZO」パネルを使用したスマートフォン、タブレット、ノートPC、液晶ディスプレイなども展示されている。

「IGZO」パネルを使用した4Kディスプレイ

また、生活家電分野では、ロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」をはじめとする「ココロエンジン」を搭載した製品の連携や、HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)についての展示が中心だ。

「COCOROBO」

「ココロエンジン」を搭載した生活家電製品