キヤノンは26日、世界最小をうたうフルHD対応の小型ネットワークカメラ「VB-S30D」など、ネットワークカメラの新製品を4モデル発表した。12月上旬から順次発売し、VB-S30Dの価格は99,800円。

「VB-S30D」は、パン・チルト・光学ズーム機能を搭載したドーム型ネットワークカメラにおいて、世界最小となるネットワークカメラ(2013年9月10日現在、キヤノン調べ)。天井埋め込み用ドームアクセサリの工事が不要で、天井への固定も3本のネジだけで行える。本体の小型化には、キヤノンの光学技術を応用。球面収差や歪曲収差を抑える独自の高屈折率ガラス、両面非球面レンズを採用したことで、1円玉とほぼ同じ直径を実現したレンズユニットなどが、ボディ全体の小型化に貢献している。

VB-S30D

最低被写体照度は、カラー撮影が0.95ルクス、ナイトモードの白黒撮影が0.5ルクスで、ろうそく1本の明るさ程度でも高画質なカラー撮影が可能という。また、動体検知、置き去り検知、持ち去り検知、いたずら検知、通過検知、音量検知というインテリジェント機能によって、人の目や耳に頼らない自動化された監視システムを実現できる。

主な仕様は、撮像素子が1/4.85型CMOSセンサー、有効画素数が約210万画素、レンズがオートフォーカスの光学3.5倍ズームレンズ(デジタルズーム4倍、F1.4~F2.6)、水平画角が広角端77.7度/望遠端20.7度、パン範囲が350度、チルト範囲が90度。

映像圧縮方式は、JPEGまたはH.264。映像配信サイズは、1,920×1,080 / 960×540 / 480×270 / 1,280×720 / 640×360 / 320×180 / 1,280×960 / 640×480 / 320×240ドット。インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、音声入出力、microSDメモリーカードスロット。本体サイズは約直径120×高さ54mm、重量は約270g。

その他のラインナップ

VB-S31D

VB-S800D

VB-S900F

広角パン/チルトのドーム型モデル「VB-S31D」(89,800円)、広角固定ドーム型モデル「VB-S800D」(74,800円)、フルHD対応の小型/固定型/ボックス型モデル「VB-S900F」(74,800円)もラインナップ。この3モデルは、撮像素子が1/3型CMOSセンサー、有効画素数が約210万画素、レンズが単焦点(デジタルズーム4倍、F1.6)となっている。

ドーム型のVB-S31D / HVB-S800Dは、水平画角が95度、最低被写体照度がデイモードで0.45ルクス、ナイトモードで0.25ルクス。本体サイズ/重量は、VB-S31Dが約直径120×高さ54mm/約270g、VB-S800Dが約直径120×高さ54mm/約240g。その他の主な仕様はVB-S30Dとほぼ共通。

ボックス型のVB-S900Fは、水平画角が96度、最低被写体照度はデイモードで0.4ルクス、ナイトモードで0.2ルクス。本体サイズは約32×D114×H54mm、重量は約180g。その他の主な仕様はVB-S30Dとほぼ共通。