ソニーは9月5日、ステレオヘッドホン「MDR-1RMK2」「MDR-1RBTMK2」「MDR-1RNCMK2」「MDR-S70AP」「MDR-S40」「MDR-XD150」、ワイヤレスヘッドホン「MDR-HW700DS」「MDR-HW700」「MDR-HW300K」、ワイヤレスステレオヘッドセット「MDR-EX31BN」を発表した。発売はいずれも10月25日。
「MDR-1」シリーズをリニューアルした「MDR-1 MK2」シリーズ
「MDR-1 MK2」シリーズは、2012年10月に発売した「MDR-1」シリーズのマイナーチェンジモデル。「MDR-1R」シリーズは、音楽リスニング向けに開発された密閉型ヘッドホン。液晶ポリマーフィルム振動板を使用した「HDドライバーユニット」を採用しており、その内部損失の高さから、立ち上がり・立ち下りが速く、解像度の高いサウンドを実現している。また、ハウジングに開けられたポートで低域の通気抵抗をコントロールする「ビートレスポンスコントロール」や、低反発ウレタンフォームのイヤパッドで耳を包み込む「エンフォールディングストエアクチャー」など、低域のリズム、エネルギーをリスナーに正確に届ける構造も採用されている。
「MDR-1RMK2」がスタンダードモデル、「MDR-1RBTMK2」がBluetoothモデル、「MDR-1RNCMK2」がノイズキャンセリング機構搭載モデルとなっている。価格はいずれもオープンで、推定市場価格は、MDR-1RMK2が25,000円前後、MDR-1RBTMK2が35,000円前後、MDR-1RNCMK2が40,000円前後。
新モデルでは、自宅と外出時の両方で使用することを考慮し、付属するコードの種類を変更するなど、細かなリファインが行われている。
MDR-1Rでは、1.2mのストレートコードとiPhone用の1.2mリモコンマイクコードが付属していたが、MDR-1RMK2では、1.2mストレートコード、3mストレートコード、Android端末に対応した1.2mリモコン付きコードという構成に変更されている。
MDR-1RBTMK2では、付属コードは1.5mストレートコードのみで従来と変わらないが、Bluetoothのコーデックを追加。SBC/AACに加えてapt-Xが利用できるようになった。
MDR-1RNCでは、1.5mのストレートコードとiPhone用の1.2mリモコンマイクコードが付属していたが、MDR-1RNCMK2では、1.5mストレートコード、3mストレートコード、Android端末に対応した1.2mリモコン付きコードという構成に変更されている。
3ステップでコンパクトにたためる「クロスフォールディング」機構採用モデル
途中で折れ曲がるヘッドバンドと、ハウジング部分のスライド機構を組み合わせた、独自の折りたたみ構造「クロスフォールディング」が採用されているのが、「MDR-S70AP」「MDR-S40」だ。
MDR-S70APは密閉型で、Android端末用のマイクリモコン付き1.2mコードが採用されている。MDR-S40はオープンエアー型で、コードは1.2mのストレートタイプだ。希望小売価格は、MDR-S70APが10,500円で、MDR-S40が6,825円。
2mのコードを採用した屋内向けの密閉型ヘッドホン「MDR-XD150」も発売される。希望小売価格は3,098円だ。
9.1ch 3D VPTサラウンドに対応したデジタルワイヤレスヘッドホン
2011年10月に発売した「MDR-DS7500」は、ドルビープロロジックIIzを採用し、高さ方向の音場を表現できるワイヤレスサラウンドヘッドホンだ。MDR-DS7500では、サラウンドバックチャンネルを仮想的に上方向に移動させた7.1ch構成で、高さ方向の音の表現を行っていた。「MDR-HW700DS」では、5.1ch+サラウンドバックチャンネル+フロントハイチャンネルの9.1chを仮想的に作り出すことで、従来よりもリアルな立体感を生み出している。
無線伝送はデュアルバンド方式に対応しており、2.4GHz帯/5GHz帯で、干渉の少ないほうが自動的に使用される。価格はオープンで、推定市場価格は42,000円前後。追加用のヘッドホンは「MDR-HW700」。こちらもオープン価格で、推定市場価格は21,000円前後だ。
2.4GHz帯を使用する無圧縮伝送にも対応したワイヤレスヘッドホン「MDR-HW300K」も発売される。希望小売価格は18,375円だ。
デジタルノイズキャンセリング機構を装備したBluetoothヘッドセット
MDR-EX31BNは、Bluetoothヘッドセットに、デジタルノイズキャンセリング機構を組み込んだ製品。従来のノイズキャンセル機構付きのBluetoothヘッドセットでは、アナログ方式のノイズキャンセリング機構が採用されていた。デジタルノイズキャンセリング機構の採用により、周囲からの騒音を約98%カット。また、周囲の騒音を検知して、それにあったノイズキャンセリングモードを自動選択する「AIノイズキャンセリング」機構も装備。場所を選ばず、クリアなサウンド、通話を楽しむことができる。価格はオープンで、推定市場価格は11,000円前後。