チャロのセリフを口ずさめば、英語学習のつかみはOK!

小学校でも英語を正式教科とすることが、政府機関により検討されている。これを待たず、2011年度から、小学5年生/6年生は(正式な授業ではない)「外国語活動」の授業が週1回で行われており、低学年の子供たちにも、なるべく早い段階から英語に慣れ親しむきっかけを無理なく与えてあげることが重要となっている。

「ホワラーユーセイ?(What are you say?) レアリー?(Rarely?)」

おや夕野ちゃん、ずいぶん発音が本格的(笑)だね。英語を習っているの?

「電子辞書のリトル・チャロを見ているの。夕野、チャロ大好き。かわいいんだもん。」

チャロが大好きと語る夕野ちゃん

DVDと違って、ディスクを入れ替えなくても全部見られるのがいい!

「リトル・チャロ」とは、NHKで放映されていたテレビアニメ番組(ラジオドラマもあった)。飼い主である翔太の家族とともに出かけた、旅行先のニューヨークが舞台。手違いで空港に取り残されてしまったチャロは、翔太のいる日本に帰る手段を探してひとり、いや一匹、冒険の旅に出る。

「リトル・チャロ」では、ほぼ全編、登場人物が英語で会話し、ナレーションもすべて英語。必ずしも子供や初級者向けな英語ばかりではなく、実践的な表現も多いのだが(中学2年生から高校生レベル)、愛らしく健気な子犬チャロと、それを支える魅力的なキャラクターたち、ハートフルなストーリー展開で幼児から大人まで、幅広い年齢層に人気を博した。この後、3シリーズを数える続編が製作されていることからも、その人気ぶりが伺える。

カシオの電子辞書「エクスワード(EX-word)」シリーズの小学生モデル「XD-N2800」には、この「リトル・チャロ」の最初のシリーズ「NY編(全50話)」が動画で収録されているのだ。夕野ちゃんはこれが大好き。夏休みということもあって、1日に5話は見るとのこと。しかも、繰り返し見るので、自然とセリフを覚えてしまうのだとか。

「リトル・チャロ NY編」全50話を収録! 1章に付き10話の5章構成だ

「アーユーオーゥライ?(Are you all right?)」

おっ、そのセリフ、どういう意味か分かる?

「えー、分からない(笑)。」

なるほど、言葉の意味は分からなくても、耳で聞いた通りにオウム返ししているので、発音はいいんだね。いわゆるカタカナ英語の発音になっていないのはすごくいい。でもせっかくだから、やさしい単語だけでも意味を覚えてみよう。チャロのお話も、もっと分かるようになると思うし。

例えば、キャンディ(チャロと友だちになるメスのパピヨン)のこのセリフ。

「Of course! I'll do anything for Chris.」(あたりまえじゃない! クリスのためなら何だってするわ)

キャンディ「Of course! I'll do anything for Chris.」

「Of course!」は「もちろん」とか「あたりまえ」って意味。よく使う言葉だから、この言葉だけでも発音をしっかり覚えておこう。このセリフをもう一度聞きたいときは、XD-N2800の「戻る/リスト」ボタンを押すんだよ。すると、画面の左側に「再生」と「テキスト」というボタンが表示される。「テキスト」ボタンを押してみて。

「いっぱい英語が出た! でも、読めないよ~。」

その下の日本語なら読めるでしょ。ここに「あたりまえじゃない」って書いてある。文章の先頭の赤いアイコンをタッチしてみて。

「あっ、さっきのシーンだ!」

セリフが英文と和文で表示される

文章先頭の赤いアイコンをタッチすると、該当シーンが再生される

じゃあ、ここだけ練習しよう。この「動画学習」画面では、リピート回数をタッチで設定して「会話」ボタンを押すと、その回数ぶん、シーンが繰り返して再生されるんだよ。「リピーティング」ボタンを押すと、動画の後について夕野ちゃんがしゃべる時間を待って、指定回数ぶん繰り返し再生してくれる。これなら、覚えにくいセリフも覚えられるね。

数字をタッチすると、トグル式に1→3→5→1…とリピート回数が変化する

「リピーティング」学習も可能

「なるほどー。ねぇ、お話の続きに戻るにはどうすればいいの?」

さっきの英語がたくさん出た画面で、画面右上の「再生」ボタンをタッチすると戻れるよ。

夕野ちゃんにとって、チャロは英語の教材というより、好きなアニメとしての価値が高いようだ。しかしながら、確実に英語の発音には慣れていく。リトル・チャロは放映当時、番組名に「カラダにしみこむ英会話」というサブタイトルを冠していた。エクスワードのチャロもまた、繰り返し見ることで、やがてお子さまのカラダに英会話が染みこんでいく、そんなコンテンツになっていると思う。

なお、エクスワード「XD-N2800」には、「リトル・チャロ NY編」以外にも、中学1年生の学習内容をカバーしてユニークなスキットでフレーズを覚えられる「NHKラジオ基礎英語1」や、豊富な絵と軽快な音楽に合わせてやさしい単語と発音を学べる「キクタンキッズ」など、小学生でも十分に楽しめるコンテンツが多数収録されている。

基礎英語はほとんどの人が一度は通った道のはず。ラジオでは平日毎日の放送だが、うっかり聞き逃したことをきっかけにズルズルそのまま…(夏休みは特に早起きが辛いし…)、という過去の挫折経験を持つ大人も多いだろう。電子辞書なら、ちょっと空いた時間はもちろん、家族で外出する車の中や電車の中などでも手軽に聞けるし、聞き続けるためにも有利だ(XD-N2800にはヘッドホン端子があり、ヘッドホンも付属)。

そのほかの収録コンテンツ、「英語の発音が良くなる本」や「とっておきの英会話表現辞典」などは、中学校以降でも十分役立つだろう。また、学校や塾では、ネイティブの発音に触れる機会が多いとはいえないのが実情だ。発音の正確さを手軽に補えるアイテムとしても、本製品の意義は大きい。

チャロの次は、親しみやすいスキットの「NHKラジオ基礎英語1」にチャレンジを!

音楽に合わせて絵本を見る感覚で英語と触れ合える「キクタンキッズ」

(c)NHK・NHKエデュケーショナル 2008