Androidスマートフォンやタブレットではほとんど自動的に使うことになるGoogleのアプリ群。端末にプリインストールされているものも多いが、Google Play Storeに登録されているGoogle提供のアプリを数えると、8月上旬時点で43種類もあることがわかる。
このうち一部は長らく更新がなかったり、他のアプリに統合され実質的にはユーザーがインストールする必要がないものも含まれているとはいえ、ずいぶんたくさんのアプリがリリースされているのだと改めて感じさせる。
ここまで数があると、全てを使いこなしているという人はさすがに少ないのではないだろうか。Android自体は使い慣れたと思っていても、Googleのアプリ単体としてはフルに活用できていなかったり、Androidスマートフォンに乗り換えたばかりの人であれば、機能や使い方を把握できていないところもあるはず。
このシリーズでは、そんなGoogle提供の定番アプリから比較的マイナーなアプリまで、おさらいの意味も含めてざっくりと紹介したい。第1回目は定番中の定番ともいえる「Gmail」と「Chromeブラウザ」の2つだ。
メールクライアント「Gmail」
Android端末を使う際には一般的にGmailのアカウントが必要になる。したがって、メールクライアントであるGmailアプリを使っているユーザーは多いだろう。もともとはWebブラウザーからアクセスして使うWebメールだったGmailだが、その後Android端末の普及にともなってアプリ版がリリースされた。このGmailの特徴は、なんといっても無料で15GB(2013年8月現在)まで使えることと、検索エンジン譲りの高速で使いやすい検索機能だろう。
Gmailのメールボックス容量は、オンラインストレージサービスであるGoogle ドライブなどと共用で、それらを合計して15GBまで利用できる。有料サービスのGoogle Appsを契約すればGmailは同30GBまで利用できるが、スマートフォンやタブレットでメールを中心に使うのであれば15GBでも十分。Gmailサービスの開始当初は1GBで、その後徐々に容量が増えていっていることを考えると、将来的な容量不足を心配する必要はないかもしれない。
一般的なメールクライアントが備える機能はほぼ網羅。メールに添付されているファイルはダウンロードして端末に保存可能だし、逆に、作成したメールには最大25MBまでのファイル添付も可能になっているので、画像のやり取りや仕事上のファイルの受け渡しにも大いに活用できる。
メールアドレスの入力補完機能により、先頭の1文字を入力するだけで、Googleの「連絡先」に登録している人や送信したことのある人などの中から自動で候補をピックアップし、最小限の手間で宛先を決定できるのもうれしい。また、左右へのスワイプで前後のメールを連続的に読み進められる、タッチデバイスならでは快適な操作性も備えている。
Gmailでは、その他にもさまざまな先進機能を随時実装している。手軽にやり取りできるショートメールや、LINEなどのメッセージングサービスの利用が拡大している一方で、ある意味レガシーなメールを扱うGmailも、着実に時代に合わせて進化し続けていると言えるだろう。
「Chromeブラウザ」
「Chromeブラウザ」は、Googleらが開発したレンダリングエンジン「Blink」と、Javascriptエンジン「V8」を採用した高機能Webブラウザー。Android端末標準の「ブラウザ」アプリとは異なることに注意しておきたい。