アイレップは9日、ことし4月から働き始めた新社会人とバブル期(1988年~1990年)に働き始めたビジネスマン各300人を対象にしたスマートフォン利用実態調査の結果を公表した。調査結果からは、利用頻度などの面で両世代に共通点がある一方で、新社会人は"ソーシャル"を、バブル世代はニュース閲覧を重視する傾向にあるなど、世代間でのスマートフォンの使い方に違いも出た。

スマートフォンの利用頻度や場所については、両世代の共通点が多く見られた。利用頻度については、両世代ともに約9割の人が1日1回以上アクセスしていた。私生活における利用シーンで最多だったのは、電車やバスなどの待ち時間で、両世代ともに8割以上の人が利用していた。またビジネスシーンでは、休憩時間中が両世代ともに6割以上、通勤途中が同5割以上に達した。

スマートフォンの利用頻度

スマートフォンを利用したことのある場所(私生活)

スマートフォンを利用したことのある場所(ビジネスシーン)

1日1回以上スマートフォンから利用するインターネットサービスについては、両世代で差が出た。新社会人は無料通話やチャットアプリ、ソーシャルネットワークサービスの利用がバブル世代よりも多くなった一方で、バブル世代ではニュースポータルサイト、メールの利用割合が新社会人よりも多かった。

無料通話・チャットアプリでは新社会人が44.7%だったが、バブル世代は25.3%、ソーシャルネットワークサービスは新社会人が53.3%だったが、バブル世代は27.3だった。ニュースポータルサイトは新社会人が27.3%だったのに対し、バブル世代は41.3%となった。また、メールについても新社会人が66.0%、バブル世代が79.7%だった。

1日1回以上スマートフォンから利用するインターネットサービスについて

新社会人とバブル世代の間では、スマートフォンを活用した情報検索においても差が生じた。4月、5月の過去2カ月間でスマートフォンを利用して入手した情報について調べたところ、バブル世代は"ニュース"を重視する傾向があった。「最新のニュース(政治・経済・ビジネス)」がバブル世代は67.7%、新社会人は46%、「最新のニュース(スポーツ・芸能)」がバブル世代は61.7%、新社会人42.0%と大きく差が開いた。

スマートフォンで入手したことがある情報

また、わからない言葉や思い出せない言葉があった場合も新社会人とバブル世代とで傾向に違いが出た。新社会人の72.0%「すぐにスマートフォンで検索する」としたが、バブル世代は52.7%にとどまった。一方、バブル世代の85.3%は「PCを使っている最中であれば検索する」としたが、同項目を選択した新社会人は60.0%となった