リコーは10日、速乾性GELJETビスカスインクを用いるA4対応ジェルジェット複合機の新モデルとして、FAX機能やADFを搭載した「RICOH SG 3120SF」を発表した。7月19日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は66,000円前後。

RICOH SG 3120SF

独自のジェルジェットプリンタをベースに、カラーコピー、カラースキャナ、FAX機能を搭載した複合機。2012年8月発売「IPSiO SG 3100SF」の後継モデルとなり、新モデルでは新たに「外付け電話鳴動機能」が加わった。FAXを着信すると自動受信し、電話着信のときは本機に接続した外付け電話機を鳴らして受話できる。これにより、本機と外付け電話機をそれぞれ自由な場所に配置でき、使いやすさが向上したとしている。インタフェースはUSB 2.0のほか、IEEE802.11b/g/n対応無線LANと10BASE-T/100BASE-TX対応有線LANを搭載。

インクはシアン/マゼンタ/イエロー/ブラックの4色で、光発色ビスカスインク(高粘度速乾性顔料インク)を使用。各色192ノズルを備え、最大印刷解像度は3,600dpi相当×1,200dpi、ファーストプリント時間はモノクロ/カラーとも2.5秒、連続プリント時間はモノクロ/カラーとも29枚/分。両面印刷にも対応し、両面印刷時は20ページ/分となる。ウォームアップ時間は、電源投入時が23秒、省エネモード復帰時が3秒。

給紙の標準トレイは、普通紙で250枚の容量。オプションとして、マルチ手差しフィーダ(普通紙100枚)と増設トレイ(普通紙250枚)が用意され、これらを追加したときの最大給紙容量は850枚(マルチ手差しフィーダ、増設トレイ×2段)。

イメージセンサーは光学600×600dpiのCISで、コピー機能の読み取り/出力解像度、およびスキャナ機能の読み取り解像度も最大600×600dpiとなる。ファーストコピー速度はモノクロが10秒、カラーが16秒、連続コピー速度はモノクロ/カラーとも29枚/分、両面コピー時はモノクロ/カラーとも20ページ/分。スキャナ機能の読み取り速度(A4原稿/300dpi)は、モノクロが12.9枚/分、カラーが6.4枚/分。スキャナ機能で読み取ったデータは、特定PCやUSBメモリへの保存に加え、FTPを使ったアップロード、メール送信が可能。また、標準装備のADFは片面読み取りとなり、給紙容量は35枚。

FAX機能の通信モードはSuper G3、インターネットFAXはT.37シンプルモード対応。ワンタッチダイヤルは最大20件、短縮ダイヤルは最大150件、同報送信は最大100カ所。メモリ代行受信は約100ページとなっており、PC-FAXにも対応している。

本体サイズはW399×D437×H330mm、重量は15kg。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008 / 2012、Mac OS X 10.5以降。