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AMDのエンジニアが6月26日(米国時間)、Linuxカーネルバージョン3.11向けにRadeonデバイスの利用を改善する大量のパッチを公開した。パッチおよびそれぞれの説明は「[PATCH 000/165] radeon drm-next patches」からアクセスできる。このパッチによってLinuxカーネルにおけるRadeonビデオカード/チップの扱いが向上する。

このパッチにおいて特に注目されるポイントは次のとおり。

  • R6xx-SIシリーズ向けのDPM (Dynamic Power Managament, ダイナミックパワー管理機能)サポート
  • R6xx-SIシリーズ向けのASPMサポート
  • CIK (Sea Islands)をサポート

ここ数年、GPUはグラフィック処理やグラフィックレンダリングに使われるにとどまらず、汎用的な演算装置としても活用されはじめている。また、電力効率を求める傾向も強くなっており、CPUとGPUを統合したモデルも登場している。こうしたモデルでGPUの性能を発揮しつつ高い電力効率を実現するには、デバイスドライバでの適切な実装が必要になる。

こうした情報はベンダが保持していることが多く、オープンソースのドライバでは十分に性能を発揮できないことがある。ベンダ側からドライバが提供されることで、こうしたデバイスで性能を発揮できるようになる。