ラステーム・システムズは6月24日、ヘッドホンアンプとプリアンプ機能を搭載したDAC「UDAC384」を発表した。発売は6月25日。価格は52,500円。

192kHz/24bitよりも、生音に近いサウンドが体験できる「UDAC384」

UDAC384は、384kHz/32bitの音源に対応したDAコンバーターにヘッドホンアンプ、プリアンプを組み込んだ製品だ。192kHz/24bitの音楽配信サービスは複数のサイトで行われており、普及の段階に入りつつある。しかし、384kHz/32bitでの音楽配信は、今のところ行われていない。なお、352.8 kHz/24bitでの音楽配信は、ノルウェーの2Lがサービスを行っている。192kHzのサウンドに比べて、より生の音に近いサウンドを体験することが可能だ。

ラステーム・システムズによると、現在サンプリング周波数384kHzに対応したDACがいくつか製品化されているが、それらは純粋に384kHzに対応したDACチップを搭載しているのではなく、192kHz、あるいは216kHzに対応したチップを搭載しているという。それに対してUDAC384が搭載しているテキサスインツトゥルメンツの「PCM5142」は、384kHzのサンプリングレートにチップとして正式対応したもの。このPCM5142と、高精度±1.0ppmのTCXO(温度補償型水晶発振器)により、高サンプリング、高ビットレートの音声データの、劣化を抑えた処理を実現している。

入力インタフェースは、USB(TypeB)×1基、S/PDIF×2系統(光×1系統/同軸×1系統)で、384kHz/32bitの入力が可能なのはUSBのみ。S/PDIFからの入力では、192kHz/24bitまでの入力に対応している。なお、384kHz/32bit入力が可能なOSは、Windows 8とMAC OS 10.6.3以降(OS標準ドライバで動作)。

出力インタフェースは、ヘッドホン端子(6.3mmステレオ標準ジャック)とライン出力端子(RCA)をそれぞれ1系統装備する。対応するヘッドホンのインピーダンスは16Ω~300Ω。最大ヘッドホン出力は、32Ω時が130mW×2、64Ω時が65mW×2、250Ω時が35mW×2となっている。ヘッドホン周波数特性は10Hz~40Hz(-0.5dB、50mW時16Ω)だ。ライン出力時のダイナミックレンジは112dBで、全高調波歪率は0.002%以下(192kHz/0dB)。

UDAC384は、秋葉原のコムファディオで試聴が可能だ。