GIGABAYTEは、COMPUTEX TAIPEI 2013開幕前日の6月3日、メディア向けにCOMPUTEXブースのプレビューを行った。既に6月2日よりIntel 8シリーズの市場投入がはじまっているが、現時点で未発表の8シリーズマザーボードも登場していた。ほか、AMD Aシリーズ向けのA85Xチップセットを搭載したマザーボードでも新製品を見ることができた。

8シリーズマザー第2弾にはThunderbolt対応のTHシリーズ

まず未発表の8シリーズマザーボードでは、Thunderbolt対応モデルが2つと、B85マザーボードが1つ。Thunderbolt搭載モデルは、「GA-Z87X-UD5 TH」とその上位モデル「GA-Z87X-UD7 TH」。バックパネルに2つのmini DisplayPortを備える点は、前世代の「TH」モデルと同様のレイアウトだ。

バックパネルに2基のThunderbolt対応mini DisplayPort端子を備えるGA-Z87X-UD5 TH

GA-Z87X-UD5 THは、Thunderboltの搭載に加え、GA-Z87X-UD5Hで搭載されていた一番上のx1スロットのスペースに、PCI Express Mini Cardスロットを装備し、そこにIEEE802.11ac対応の無線LANカードが搭載されている。これにより、拡張スロットは、x16×3(x16:0:x4またはx8:x8:x4)、x1×2、PCI×1となる。なお、最下段のx16スロットの上に見慣れぬスロットがあるが、同社によるとGIGABYTE独自のコネクタで、今後、何らかの対応カードをリリースする予定とのこと。

拡張スロット最上段部分にPCI Express Mini Cardスロットを装備し、そこにIEEE802.11acカードが装着されている。また、最下段のx16スロットの上には、見慣れぬ謎のスロットを装備している

なお、8シリーズマザーボードから、同社スタンダードシリーズにグレードによるヒートシンクの色分けが導入されたが、GA-Z87X-UD5Hが黄色いヒートシンクだったのに対し、今回展示されていたGA-Z87X-UD5 THはGA-Z87X-UD4Hと同じ赤いヒートシンクだった。

一方のGA-Z87X-UD7 THは最上位グレードの証である黄色いヒートシンク。マザーボードのレイアウトはGA-Z87X-OC Forceを基にしており、ヒートシンクデザインは異なるが、オンボードのOC関連ボタンが豊富なことにその面影を残している。マザーボードはE-ATXサイズの30.5×26.4mmとやや大きくなり、スタンダードシリーズの新たな最上位モデルとなる。なお、Thunderboltの追加の他にも、GA-Z87X-UD5 TH同様に謎のスロットを搭載している。

スタンダードシリーズの最上位モデルとなり、GA-Z87X-OC Forceと兄弟モデルでもある「GA-Z87X-UD7 TH」

バックパネルに2基のThunderbolt対応mini DisplayPort端子を装備

また、新たなB85マザーボードは、意表を突くG1.Sniperシリーズゲーミングマザーだ。「G1.Sniper B5」は、エントリーゲーマー向けの製品で、B85ベースのシンプルなオンボード機能ながら、G1.Sniperシリーズの特徴でもあるアンプチップ交換対応オーディオを備える。チップセットの制限から、SLIには対応しないが、CrossFireXには対応可能。定格のCPUにシングルグラフィックスカードという運用方法に向いていると言える。

低価格なゲーミングマザーとして注目なのがG1.Sniper B5。B85チップセットを採用することで仕様を切り詰めつつオーディオ機能を強化している

GIGABYTEブースのテクノロジー展示ではG1シリーズに用いられている機能を紹介している。Audio Zoneに引かれているシールドラインは、基板レベルでマザーボードと分断されており、マザーボード側のノイズの影響を受けにくい構造となっているとのこと

次ページ「OCできる」Mini-ITXや独自NUCも出展