「Mobile Threat Report Q1 2013」(PDF/英語)

フィンランドに本社を構えるセキュリティベンダーであるエフセキュアは、2013年第一四半期を纏めたセキュリティレポート「Mobile Threat Report Q1 2013」(2013年第1四半期モバイル脅威レポート)を発表、Androidを取り巻くセキュリティ環境に大きく変化が見られるとしている。

レポートによると、この四半期においてアプリ以外では初となるスパムメールによる配布、Androidで金銭詐取を目的としたマルウェアの検知などの新たな特徴を挙げているほか、前四半期の100から49%増の149となったマルウェア亜種の増加(Androidが91.3%、Symbianが8.7%)など、2012年の各四半期と比較して顕著な増加を見せ始めていることも報告している。

エフセキュアセキュリティラボのセキュリティアドバイザーを務めるショーン・サリバン氏は、Androidマルウェアに新たな手法が加わったこと、特にメールによる配布に対してはAndroidデバイスを標的とするトロイの木馬(アメリカ合衆国内国歳入庁を偽装したメールによって拡散)stelsを例に出し、「このように説明してみましょう。私の母はアプリに関心がないので、今までは母が使っているAndroidについては心配していませんでした。しかしStelsのようにAndroidマルウェアがスパム経由で配布されるようになった今は、母が携帯電話でeメールをチェックすることを心配しなければならなくなりました」と注意を促している。