米Nuance Communicationsは4月24日(現地時間)、Android向け文字入力アプリ「Swype」のGoogle Playでの提供を開始した。QWERTY配列のソフトウェアキーボードをスワイプして文字入力することが可能で、日本語にも対応。また、音声入力や手書き入力にも対応している。現在、Google Playにて期間限定価格の99円で購入可能となっているほか、30日間試用できる無料体験版も用意されている。

2011年10月にNuance Communicationsによって買収された文字入力アプリのSwypeは、これまでサムスンのGALAXYシリーズなどにプリインストールされる形で提供されてきた。日本語には対応していなかったため、国内のユーザーには馴染みが薄かったと思われるが、このたび発表された最新版からはGoogle Playで入手可能となり、同時に日本語をはじめとする50以上の言語に対応している。本稿では、さっそくSwypeを使ってみたので、その使用感や特徴を紹介しよう。

Android向け文字入力アプリ「Swype」がGoogle Playで公開された

QWERTYキーボードをスワイプして文字入力

さまざまな方法による文字入力が可能となっているSwypeだが、一番の特徴はQWERTYキーボードをスワイプして文字入力できることだろう。通常の文字入力アプリでは、QWERTYキーボードのキーをひとつずつタップしなければならないが、Swypeでは画面から指を離すことなく、一筆書きのようにキーをなぞって文字を入力できる。キーボードをスワイプして指を離すと、入力した文字の変換候補が表示され、選択していくことが可能。

キーをひとつずつ確実に打つのではなく、スワイプで選択していく方法では、どのキーを選んだか正しく認識されずに誤入力が多くなってしまいそうだが、スワイプの軌跡に応じて意味の通る言葉になるように入力補正が行われるようになっている。そのため、そこまで厳密になることなく、キーボードをすばやくなぞって文字入力することができる。

なお、通常の文字入力アプリと同様に、QWERTYキーボードをタップして入力していくこともできる。また、全角・半角の記号や欧米式のみだが顔文字の入力も可能となっている。

QWERTYキーボードをなぞって文字入力できる

候補を展開して一覧表示し、選択することが可能

欧米式の顔文字も入力できる

漢字やひらがなを手書き入力

Swypeでは日本語の手書き入力もできる。キーボードの[あa]キーを長押しすると手書き入力モードとなり、左右に分割された手書きエリアが表示される。漢字やひらがな、カタカナを左右のエリアに1文字ずつ交互に手書きしていくことで、表示される認識候補を選択して入力可能。