ユビキタスエンターテインメントはこのほど、手書きメモに特化した8型タブレット「enchantMOON」を発表した。OSにAndroid 4.0をベースとした独自OSを採用。「書く」ことにフォーカスした製品設計が行われているという。4月23日正午より予約受付を開始。価格は39,800円。

enchantMOON

紙のノートと同様の操作背に加えて、プログラミングなどの情報処理を手軽に行うことを目的として設計されたデバイスで、単に紙のノートを電子化するだけでなく、プログラミング教育やコンピュータの新たな活用といった幅広い用途への応用を想定する。

専用OSは手書き文字認識をベースに構築され、ペンは"書く"操作のみ、指ではそのほかの操作に集中するという使い分けを行う。操作は指先やペン先の細かな動きまで再現し、紙のノートに書く場合と近い操作性を実現するという。

手書き文字からWebページを検索し、ページの好きな部分をペンで切り取り、貼り付けたり、指で任意の部分を囲み境界内に「カメラ」もしくは「camera」と書くことでカメラを起動し撮影するといった機能を搭載する。自分で書いたイラストや文字、撮影した写真などを「シール」として使用したり、Web上からさまざまなシールアプリをダウンロードして機能追加が可能。

また、プログラミング言語「MOONBlock」を内蔵し、製品のカスタマイズを行ったり、ゲーム開発を行うこともできる。

ハンドルを折りたたむと自立する

ストラップ装着時

「enchantMOON」では、設計段階から映画監督の樋口真嗣氏と哲学者/思想家の東浩紀氏が関わり、製品の外観デザインは、イラストレーターの安倍吉俊氏が担当する。

主な仕様は、CPUがAllWinner A10(1.2GHz)、メモリが1GB DDR3、ストレージが16GB、ディスプレイが8型XGA(1,024×768ドット)カラーディスプレイ、静電容量タッチパネルとアクティブ式デジタイザーペンを搭載する。通信機能として、IEEE802.11b/g/n対応無線LANを備える。

予約開始日である4月23日の19時より、東京都五反田の「ゲンロンカフェ」にてタッチ&トライイベント「enchantMOON Night」を開催する。