スピーカーとしての性能は?

さて、ここまでMyTalkでの操作など、JAMBOXの機能面を中心に見てきたが、では肝心のスピーカーとしてはどうなのだろうか。

製品を借りた数日間、筆者はJAMBOXをスマートフォンに接続して、インターネットラジオを中心にさまざまな曲をかけていた。

コンパクトなシステムではあるが、意外としっかりとした中低域が再生される。そのため、あまりボリュームを上げなくても、楽曲のイメージを十分に表現できる。中域の密度の高さも好印象で、特にボーカルものには相性が良いようだ。一方、小型のスピーカーで低域も豊かなため、スピーカー自体からけっこう振動が感じられる。デスクトップで使用していると、机の上を振動が伝わってくるほどだ。立て付けの悪い机を使っている人は要注意だ。

JAMBOXの持つ機能の1つである、LiveAudioは、もともとは、バイノーラル録音された音源を再生するための機能だ。バイノーラル再生では、音場の広がりだけでなく、深さも表現することが可能だ。とはいえ、バイノーラル録音された音源はそれほど多くはない。そこで、JAMBOXのLiveAudioでは、通常のステレオ録音のソースをバイノーラル録音されたソースのように表現するための機能もプラスされている。

LiveAudio機能をオンにすると、確かに通常よりも音の広がりを感じる。スピーカーの左右ユニット間の幅は、せいぜい10cm程度なのだが、そこから聴こえてくるサウンドは、それよりも明らかに広い音場を形成し、臨場感もノーマル状態での再生よりも向上するようだ。

見かけによらず、しっかりとしたBluetoothスピーカー

筆者はJAMBOXを実際に使ってみるまで、その外見から一種のガジェット的なスピーカーなのではと思っていた。ところが、実際に聞いてみると、音質的にも決して悪くはない。特にLiveAudio機能をオンにした状態での再生は好印象だ。

デザインだけではなかった「JAMBOX」

細かいことだが、付属のオーディオ入力ケーブルも、本体色に合わせられている

ただし、少々気になる部分もある。再生される音楽などは音量調節が可能なのだが、JAMBOXからのメッセージや操作音などは、オンとオフの切り替えだけで、音量調節が利かない点だ。標準での音量が大きいため、これも気になるところだ。

また、前半の方で書いたように、日本語化や設定のために英語版のWebサイトを利用しなければならない点も気になっていた。コンシューマー向けのスピーカーなのだから、この点は何とかしてほしいところだと思っていたのだが、後日、同社より指摘をいただいた。ページの右下に言語切り換えボタンがあり、そこで英語から日本語に切り換えることで、ページ全体を日本語化できるとのことだ。確認したところ、確かに日本語表示される。これは、完全に筆者の見落としだ。かように、英語版のサイトは苦手なのだ。

掲載当初、「英語版のWebサイトを利用しなければならない」と記載しておりましたが、上記の通り訂正致しました。誤った情報を掲載してしまいましたこと、読者の皆様ならびに関係各位にお詫び申し上げます。

MyTALKサイトでは、画面をスクロールさせた最下段の右下に、言語スイッチがある

「日本語」を選べば、全画面が日本語表示に切り変わる