ソニーは8日、新デザインのスライド式タッチパネルモニターを採用した、ライブイベント向けのオールインワン型映像制作機器「ライブコンテンツプロデューサーAnycast Touch『AWS-750』」を2013年9月に発売すると発表した。希望小売価格は210万円。
本製品は、ビデオスイッチャー、オーディオミキサー、ストリーミングエンコーダー、レコーディング、テロップ作成ツールといった様々な機能をコンパクトなボディに集約した業務用の映像制作機器。2つのタッチパネルモニター画面にそれぞれタッチするだけで直感的に操作・映像確認ができるシンプルなオペレーションを実現しており、特に企業や文教などのAVプレゼンテーションや各種ライブイベント用途に最適となっている。
シーンとして合成する映像、エフェクト、タイトル、BRCシリーズカメラ(ソニー製旋回型カメラ)のアングルなどを事前に登録しておけば、イベントの進行に合わせてシーンを選択するだけで、ワンタッチでオンエアできるのが最大の特徴。通常のスイッチャー等の機器操作で必要となるクロスポイント選択やエフェクト設定といった操作が不要なため、スイッチャーの操作に不慣れなユーザーでも、簡単に操作が行えるという。
さらに、本機はストリーミングエンコーダーを内蔵し、ネットワークインターフェースも備えているため、ライブ映像を直接外部のストリーミングサーバーに配信することも可能。事前にストリーミングサーバーを登録しておけば、GUI画面上のStreamingボタンを押すことで、簡単にストリーミングサーバーへの映像送信を開始できるという。
映像は6系統の入力(HD/SD-SDI、コンポジット、RGB、HDMI)に対応し、HD/SDビデオ、PC信号の混在運用も可能。様々な映像合成によりビジュアル効果の高い多彩な演出が行える。サイズは約415×95×336mm、重さは約6.5kg。