「Mac定番ソフト十番勝負」、8回目は写真現像ソフトを比較してみよう。写真現像ソフトとはRAWフォーマットで撮影されたデジタル一眼の撮影データをあとから編集加工するもの。そもそもRAWフォーマットとはデジイチで撮影したままの「生」データのことで、撮影後にPCで露出やコントラスト、色味などが加工できるファイル形式。Photoshopなどの画像編集ソフトは範囲指定して切り抜きや合成をする機能があるが、写真現像ソフトはイメージはそのままで露出や色味などを調整するので、これを「現像」と呼んでいる。基本的にはデジイチの写真を読み込んでアルバム単位で管理し、選んだ写真を加工する。Mac用のソフトではiPhotoが同じような機能を持つが、今回はその上位ソフトであるアップルのApertureと、AdobeのPhotoshop Lightroomを比較してみよう。

■Mac定番ソフト十番勝負!
第1回 表計算ソフト「Excel」「Numbers」それぞれの使いどころ(2012年9月4日)
第2回 聴き手の心をつかむプレゼンソフトは「PowerPoint」か「Keynote」か(2012年10月4日)
第3回 4本の日本語入力ソフト、いちばん優秀なのはどれか(2012年11月5日)
第4回 Chrome/FirefoxはMac環境でSafariを超えるか? ブラウザ3強対決(2012年11月28日)
第5回 WordとPagesに挑むNeo OfficeのWriter、最強のワープロはどれか?(2012年12月28日)
第6回 写真整理ソフト、本命のiPhotoにPicasaとPhotoshop Elementsが挑む!(2013年1月18日)
第7回 画像加工ソフトの雄に対抗できるソフトはあるのか?(2013年2月8日)

Macユーザーには使いやすいAperture

アップルが販売しているのがApertureだ。Macには最初からiPhotoがプリインストールされており、デジカメ写真の管理や基本編集は最初はiPhotoを使っている人が多いのではないだろうか。ApertureはiPhotoに近いインターフェイスや機能を持っており、iPhotoから入った人にとってApertureは抵抗なく使い始められるだろう。またiPhotoのファイルと互換性があり、iPhotoのライブラリをそのまま読み込むことができることからも、iPhotoでは満足できなくなったユーザーがそのまま乗り換えられるというメリットもある。

シンプルな見かけが分かりやすいAperture。使いやすさはさすがはアップルだ

画像編集ならアドビ!なPhotoshop Lightroom

アドビが販売するPhotoshop LightroomはMac、Windowsで使える写真現像ソフト。Photoshopのシステムをベースに写真の現像機能に特化しており、さらに高度な加工はPhotoshopに移行させて行うこともできる。インターフェイスはApertureとよく似ており、どちらのソフトも違和感なく使うことができるだろう。ファイルの管理がApertureのようにひとつのファイルではなくフォルダ単位で行えるところは扱いやすい。

Apertureよりも機能が多そうなLightroom。シンプルな表示にすることもできる