Appleは米国時間3月21日、セキュリティ強化を目的として「Apple ID」に対して二段階の認証プロセスを導入したが、Apple IDに関する重大な脆弱性が発見されたようだ。The Vergeが脆弱性について報じた。
The Vergeによると、電子メールアドレスと生年月日がわかれば、誰でも該当ユーザーの「Apple ID」のパスワードがリセット可能になるという脆弱性が発見されたという。セキュリティ強化を目的に新たに導入されたApple IDの二段階認証プロセスの機能を有効にしていないすべてのユーザーに対して影響を及ぶとしている。二段階認証プロセスは、米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドで導入されており、日本では非対応となっている。
この事態を受け、Appleではパスワードリセットツールを一時メンテナンス状態にし、Appleが脆弱性の修正に取り組んでいることを確認したという。現在は復旧しており、一連の流れから、The Vergeではすでに脆弱性が修正されたと見られるとしている。
なお、日本時間3月23日14時段階でパスワードリセットを試みたが、日本国内でもパスワードリセットツールは利用可能となっている。