デルの液晶ディスプレイの中でも上位クラスとなる「デジタルハイエンドシリーズ」の新顔として「U3014」が登場した。2009年に発売した「U3011」の後継機にあたり、2,560×1,600ドットのWQXGA表示に対応した30型ワイドの大画面を受け継ぎつつ、新たにLEDバックライトを採用し、高画質化と低消費電力化を図っている。その製品レビューをお伝えする。
まずは外観から見てみよう。ボディは、ツヤ消しの黒を基調としながら、側面やスタンドの背面にシルバーをあしらったツートーンカラーを採用する。無駄な装飾がない引き締まった形状といえる。このデザインは、一足先に発売された27型ワイドの液晶ディスプレイ「U2713H」など最近のデジタルハイエンドシリーズに共通のもの。シンプルながら素っ気ない印象はなく、ほどよく高品位な雰囲気が漂っている。
液晶パネルには、30型ワイド(表示領域641.3×400.8mm)のAH-IPS方式ノングレアタイプを採用する。アスペクト比は16:10で、画面解像度はWQXGA(2,560×1,600ドット)に対応。これは、フルHD(1,920×1,080ドット)の約2倍もの解像度であり、極めて広い作業スペースが確保できる。詳細は次ページに送るが、今回の試用では大画面&高解像のメリットをまざまざと実感させられた。
■主な仕様 [画面サイズ] 30型ワイド [駆動方式] AH-IPS方式 [画面タイプ] ノングレア(非光沢) [表示解像度] 2,560×1,600ドット [視野角] 水平/垂直とも178度 [輝度] 350cd/平方メートル [コントラスト比] 1,000:1 [応答速度] 6ms(中間階調域) [映像入力] デュアルリンクDVI-D(HDCP対応)、DisplayPort、Mini DisplayPort、HDMI [その他インタフェース] USB 3.0ダウンストリーム×4、USB 3.0アップストリーム、DisplayPort出力、音声出力 [本体サイズ/重量] W689.7×D482.7~572.7×H201.4mm(スタンド装着時)/10.84kg(同) [直販価格] 119,980円
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