MVPenテクノロジーズの「Touch8」は、タッチ非対応の液晶ディスプレイでもタッチ操作を可能にするWindows 8専用のデジタルペンだ。Windows 8搭載のノートPCにベースユニットを取り付けて調整するだけで、Windows 8上でタッチ操作が可能になる。Windows 8のタッチ操作を体験したいというユーザーも多いはず。そこでTouch8を試してみた。

「Touch8」のパッケージ内容(写真左)、使用イメージ(写真右)。キャリーポーチが付属しており、持ち運ぶことも考えられている

Windows 8の大きな特徴は言うまでもなく、タッチ操作を考慮した新しいユーザーインタフェースだろう。しかし、Windows 8搭載ノートPCでもタッチ操作に対応したモデルは、まだまだ選択肢が豊富とはいえず、それなりに高価なのが難点だ。ここで取り上げるTouch8なら、わずか7,000円ほどで、タッチ非対応のノートPCでもタッチ操作を実現できる。17型までの液晶ディスプレイに対応しているので、ほとんどのノートPCで利用できるのが嬉しいところだ。

導入はベースユニットを取り付けるだけ

Touch8のパッケージは、ホストとなるベースユニット、液晶ディスプレイにベースユニットを取り付けるための磁気接着板、USBケーブル、タッチペンおよび専用の芯、ボタン電池、キャリーポーチという内容だ。タッチペンはプラスチック製で、キャップを取り外して利用する。ぱっと見た印象や手に持った感触は、どこにでも売っている普通の水性サインペンと変わらない。キャップを外すと芯の装着部が現れ、ここに専用芯を差し込んで使う。普通のサインペンと同じように、ペンを使うときはペン尻にキャップをかぶせることが可能だ。

同梱の専用ペン

キャップを外し、ペン先に芯を差し込む。芯の先端は硬めの絵筆のようだ(写真左)。ペン尻を回して外し、ボタン電池を装着(写真右)

セットアップは数分で終わる。デバイスドライバなどをインストールする必要もない。まずは、タッチペンに専用芯と電池を装着。電池は「+面」が外側になるように2個を重ねてセットする。試用した製品には、VARTA(ファルタ)の「V392」が付属していたが、国内なら一般量販店で手に入る「SR41」というボタン電池が利用できる。専用芯はペン先から差し込むだけよい。ペン先は刷毛状になっており、触ると筆のように柔らかい。

ベースユニット。インタフェースはUSBポートが1つあるのみだ

ペンの準備ができたら、ノートPCの液晶ディスプレイにベースユニットを取り付ける。ベースユニットは、付属の磁気接着板で液晶ディスプレイに固定。粘着テープが付いており、液晶ディスプレイの側面に貼り付ければ、ベースユニットの磁石とくっつけて簡単に固定できる。

ベースユニットを取り付けたら、付属のUSBケーブルとノートPCを接続だ。Touch8はデスクトップPCでも利用可能だが、USBケーブルの長さが80cm強なので、USBポートの位置によっては接続できない点に注意したい。USB延長ケーブルを使えば大丈夫だが、Touch8の対応画面サイズは17型までなので、デスクトップPC(単独の液晶ディスプレイや液晶一体型PC)ではTouch8を使える製品は限られるだろう。

付属の磁気装着板をノートPCの液晶フレームに貼り付け(粘着テープが付いている)、ベースユニットを磁力で固定。ベースユニットとノートPCは付属のUSBケーブルで接続する

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