天面の電源スイッチを押すと約1秒強で液晶モニタが表示され、撮影スタンバイの状態になる。キット付属の標準ズームや望遠ズームの場合、レンズ側面のボタンを押しながらズームレバーを回し、レンズを鏡筒から出し入れすることで、電源のオン/オフを行うことも可能だ。
撮影モードは、オートからマニュアルまで幅広く対応する。トップメニューから撮影モードのアイコンを選ぶと、「オート」「クリエイティブ」「ベストモーメントキャプチャー」「アドバンスト動画」「モーションスナップショット」の5つを選択でき、さらに各モードの階層から細かい撮影モードが選べるようになっている。
例えば「クリエイティブ」を選択すると、そこからプログラムオート、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル、夜景、夜景ポートレート、逆光、ソフト、ミニチュア効果、セレクトカラーの10モードが選べる。
また、撮影モードから「ベストモーメントキャプチャー」を選択した場合は、そこから「スロービュー」と「スマートフォトセレクター」の2モードが選べる。スロービューは、上位機V2から受け継いだユニークな機能だ。このモードを選び、シャッターボタンを半押しすると約15コマ/秒の連写が行われ、連写画像がスローモーション映像のように繰り返し自動再生される。その映像を見ながらベストな瞬間を見つけ、シャッターボタンを全押しすることで、撮りたい1コマが保存できる仕掛けだ。
一方のスマートフォトセレクターでは、シャッターボタンを全押しすると、その前後15コマの高速連写が行われ、連写画像の中からカメラが選んだベストショット1コマ(または5コマ)が自動保存される。スロービューと同じく、スポーツや動物といった動きの速いシーンを撮る際、狙ったタイミングを逃さず捉えるに役立つ機能といえる。
なお、このスロービューとスマートフォトセレクターでは、絞りやシャッター速度、露出補正、ISO感度などの設定ができず、これらはすべてカメラまかせのオートになる。室内などの薄暗いシーンで動きの速いものを撮ると、被写体ブレが生じることがあるので注意したい。
感度やシャッター速度を自分の手できっちりと決めて連写したい場合には、クリエイティブモードの中にあるプログラムオートやシャッター優先オートなどの撮影モードを選んだ上で、レリーズモードを連写にセットするといい。その際の連写スピードは、AF追従で最高15コマ/秒、AF固定で最高60コマ/秒に対応。60コマ/秒といえば、まるで動画のようなスピードであり、プロ向けの本格一眼レフ機にも勝る。
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絞り優先オートを選び、60コマ/秒で高速連写した写真 |
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