シンセイコーポレーションは6日、モバイルWiMAXルータの新モデル「URoad-Aero」を発表した。薄さ8.4mm、重さ約74gの薄型軽量ボディながら、最大で連続12時間通信、連続1,000時間待機を実現。2月20日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は18,000円前後。

URoad-Aero

UQコミュニケーションズのWiMAX回線に対応するモバイルルータ。ホワイト、ブラック、レッドの3色、および別売の専用クレードル(店頭予想価格は3,000円)をラインナップ。専用クレードルは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LANポートを備えるため、URoad-Aeroの充電に加え、ホームWiMAXルータとしても利用できる(無線LANアクセスポイントモードも搭載)。

専用クレードルのインタフェース

URoad-Aeroを専用クレードルにセットしたところ(イメージ)

URoad-Aeroの本体サイズはW106×D63.8×H8.4mm、重量は約74gで、世界最薄をうたう(2013年2月5日現在のスマートフォンを除くモバイルルータにおいて。シンセイコーポレーション調べ)。連続通信は最大約12時間、連続待機は最大約1,000時間、連続待受は最大約20時間と、こちらもモバイルWiMAXルータの中では最長クラス。各動作モードを簡単にいうと、やや語弊はあるが、連続通信はWi-Fi/WiMAXともにオン、連続待機はWi-FiまたはWiMAXがオフ、連続待機はWi-Fi/WiMAXともにオフの状態。

連続待機は約1,000時間としているが、これは検証できた範囲の数字であり、実際は1,000時間以上の待機が可能だろうとのこと。バッテリはパックタイプで容量は2,080mAh、交換も可能。

厚みはわずか8.4mm

バッテリパックは交換も可能

これに伴い、電源スイッチを本体側面の目立たない位置に配し、ボタンの大きさも小さくしている。普段の使用では電源オン/オフではなく、待機モードを積極的に利用してほしいという。待機モードからの復帰は、本体前面のSleepボタンで行う。こちらは押しやすい位置と大きさ、適度なクリック感がある。

左側面にはストラップホールとmicroUSB端子

右側面には電源スイッチとWPSスイッチ

本体前面。各種インジケータとSleepボタン

iOS用/Android用アプリ「URoad Magic」とも連携。タイマー機能「Aeroモード」を備え、URoad-Aero本体を待機モードへ移行する時刻や、復帰させる時刻を"予約"しておける。現在は1パターンずつの予約と曜日設定が可能だが、今後は複数の予約パターンを設定可能とするアップデートを検討している。

WiMAX回線のほか、公衆無線LANにも対応。接続確認済み事業者は「Q Wi-Fi」と「Wi2 300」だが、こちらも順次拡大していく予定。また、PCとUSB接続してWiMAX通信と充電が可能。この場合の対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.5~10.8。

URoad-Aeroの主な仕様は、通信方式がIEEE802.16e-2005 Mobile WiMAX Wave2、無線LAN(Wi-Fi)規格がIEEE802.11b/g/n、セキュリティがWEP(64/128bit)、WPA-PSK(AES/TKIP)、WPA2-PSK(AES/TKIP)、SSIDステルス機能、MACアドレスフィルタリングなど。無線LANの接続機能はWPSに対応。インタフェースはmicroUSBと、専用クレードル接続用の30ピンコネクタ。推奨する最大同時接続台数は、2つのSSIDで各5台(計10台)と、USB有線接続の1台を合わせた合計11台。