ディーアンドエムホールディングスは2月4日、マランツブランドよりUSB DAC/ネットワークオーディオプレーヤー「NA-11S1」を発表した。同製品は、米マランツ創立60周年モデルとなっている。発売は2月下旬で、希望小売価格は346,500円。

USB DAC/ネットワークオーディオプレーヤー「NA-11S1」

背面の入出力端子

2.8224MHzのDSD信号と最大192kHz/24bitのリニアPCM信号に対応したDACに、ネットワークオーディオプレーヤー機能を組み込んだ製品。入力端子は、同軸デジタル×1系統、光デジタル×1系統、USB-A×1基、USB-B×1基を装備する。

同軸/光のデジタル音声入力端子からは、サンプリング周波数32/44.1/48/64/88.2/96/176.4/192kHz、量子化ビット数16/24bitの入力が可能だ。2基装備しているUSB端子は、リアのUSB-B端子がPCとの接続用。2.8224MHzのDSD信号と、サンプリング周波数32/44.1/48/64/88.2/96/176.4/192kHz、量子化ビット数16/24bitのリニアPCM信号に対応している。フロントのUSB-AポートはUSBホスト用で、USBメモリからの音楽再生が可能だ。また、iPod/iPhoneとのデジタル接続にも対応している。

ネットワークは有線のみで、DLNA 1.5とAirPlayに対応。インターネットラジオのvTunerも利用できる。ネットワークとUSB-A端子からの再生では、MP3/WMA/AAC/WAV/FLAC/ALAC形式のファイルを再生できる。MP3/AACは320kbpsまで、WMAは192kbpsまでのビットレートに対応する。WAV/FLACは192kHzまで、ALACは96kHzまでのサンプリングレートが使用できる。WAV/FLAC/ALACで利用できる量子化ビット数は16/24bitだ。

搭載しているDACチップはテキサスインスツルメンツのDSD1792A。マスタークロック用に、超低位相雑音クリスタルを搭載。さらに、ハイブリッドPLLジッターリデューサーも搭載する。

アナログ回路は、SACDプレーヤーの「SA-11S3」と同様の、フルバランス接続の差動アンプで、同社独自の高速アンプモジュールHDAM/HDAM-SA2を使用。すべてがディスクリート回路で構成される。

電源には、大容量のトロイダルコアトランスを採用。ノイズを抑えるため、銅メッキシールドケースと珪素(けいそ)鋼板シールドも使用されている。

メインのアナログ部とは独立したヘッドホンアンプ部には、ハイスピードでS/N比の高いフルディスクリートアンプを搭載している。

出力端子は、アナログのバランスとアンバランスを各1系統に、同軸/光デジタルを各1系統、ヘッドホン端子×1系統だ。本体サイズはW440×D417×H127mmで、重量は14.6kg。消費電力は50Wとなっている。