ワコムは、銀行、保険会社、ホテル、店舗の接客カウンターなどで書類の内容確認やデジタル署名に用いることができる小型液晶ペンタブレット「DTU-1031」を発売する。発売開始時期は2013年4月。価格はオープン。

DTU-1031

接客カウンターでの使用イメージ

「DTU-1031」は、同社独自の設計により、10.1型の高解像度カラーIPS液晶パネル(最大表示解像度:1280x800ドット)ディスプレイを搭載した小型液晶ペンタブレット。A4サイズやレターサイズの書類をカラー表示することができ、最小限のスクロール回数で書類全体を確認することが可能。同梱されているEMR (Electro-Magnetic Resonance:電磁誘導方式)ペンはバッテリーなしで筆圧感知に対応するという特長を持ち、自然な描き心地と信頼性・耐久性を兼ね備える。記入や署名の際に使用者の筆圧に関する情報も取得可能で、個人の識別にも対応する。

また、4個のファンクションキーには、ショートカットやよく使う機能を設定でき、コンパクトで薄型の筐体には、ペンを収納する専用ホルダーとペンの紛失を防止するためのケーブルや盗難を防ぐためのセキュリティロック・スロットを装備。PCとはUSBケーブル1本で接続することが可能となっている。本体付属のスタンドは2段階に角度調節を行うことができ、VESA規格に対応したマウントを搭載しているため、市販のアームやスタンドにも取り付けられる。

加えて、同製品によるペン入力データには最先端の暗号化処理が施されており、セキュリティ面も強化されている。従来の液晶ペンタブレットと同様、法人業務システムに組み込むことが可能となっており、「wacom sign | pro for PDF」などの署名用ソフトウェアと併せて使用することで、電子書類の確認や署名をスムーズに行い、電子書類の承認プロセスを実現する。

そのほか、サブモニター用途として使うこともでき、既存のシステムを変更することなくスライドショーやビデオで広告を表示することも可能となっている。