カメラや画像処理関連も強化されている。カメラを起動したうえでタッチスクリーンを触るとフォーカス合わせとシャッター切りが行えるが、このカメラ機能で最も特徴的なのが「タイムシフト」だ。この機能を有効にして撮影を行うと、シャッター前後数秒間のショットがまとめて撮影され、好きな瞬間の画像を取り出すことができる。これにより、手振れや被写体の動きで映像が乱れてしまったり、人物撮影で目を閉じてしまったり変な表情が出てしまった場合など、タイムシフトでベストショットを後から選ぶことが可能だ。また「Picture Editor」で撮影画像のフィルタリングやトリミングを行ったり、写真と動画、音楽を組み合わせてイメージアルバムを作り出す「BlackBerry Story Maker」など、ちょっとした作品作りが行える。

面白いのがカメラ機能だ。「タイムシフト」と呼ばれる機能が搭載されており、撮影前後数秒間のモーションからベストショットを抽出できる。これにより手振れや人物の"まばたき"等でのミスショットを簡単に回避可能

「Picture Editor」により写真へのフィルタリングやトリミング等が簡単にその場で行える

写真や動画、音楽などの素材を選んでタイトルをつけるだけで簡単にイメージアルバムを作れる「BlackBerry Story Maker」

残念ながら日本での提供計画は現時点で未定

またイベントでは、BlackBerry 10リリースのタイミングで同社アプリストアのBlackBerry App Worldでの対応アプリ数が7万を超えたことが発表された。SkypeやKindleをはじめ、多くのメジャーアプリが最初からBlackBerry 10対応を行っていることが改めてアピールされている。

アプリストアのBlackBerry App Worldでは、今回の発表会時点ですでに7万点以上のBlackBerry 10対応アプリが用意されているという

BlackBerry 10デバイス提供予定の主要地域として紹介されたリスト。だがこの中に日本の名前はない

そしてHeins氏は米国、カナダ、英国での対応キャリアを発表し、2月6日から順次製品の販売や出荷が開始されると説明した。それ以外の地域についても順次提供が行われ、詳細が対応キャリア各社から発表されるとしているが、ここで提示された「BlackBerry 10提供予定の主要市場」のリストに「日本」の名前はなかった。少なくとも、現時点ではBlackBerry 10の日本での提供予定はなく、今後の対応はNTTドコモら既存の提供キャリアの発表を待つしかないようだ。なおHeins氏によれば、米国での販売価格は2年縛りで149ドル程度を見込んでおり、iPhoneやハイエンドAndroid端末などと比較して若干安くなっている。これらは国やキャリアによって異なるため、各社のアナウンスを改めて待つ必要があるだろう。

歌手のAlicia KeysがBlackBerry社のGlobal Creative Directorに就任したとイベントの最後に発表された。Keys氏は昔からBlackBerryのヘビーユーザーだったという