パナソニックは1月25日、HDD搭載ハイビジョンブルーレイディスク(BD)レコーダー「DIGA(ディーガ) DMR-BXT3000」を発表した。DMR-BXT3000は、地上デジタル放送だけでなく、BSや110度CS放送にも対応した"全番組録画"対応レコーダー。発売は2月10日。価格はオープンで、推定市場価格は140,000円前後。
複数のチャンネルの番組を全て録画するレコーダーは、東芝の「タイムシフトマシン」や、バッファローの「ゼン録」などが既に登場している。しかしこれらの製品が"全番組録画"の対象としているのは地上デジタル放送だけで、BSや110度CS放送は、その対象外だった。
DMR-BXT3000では、地上デジタルチューナーを6基、BS/110度CSチューナーを3基搭載しており、これらの中から好きな組み合わせで6チャンネル選び、最大16日分の番組を録画することが可能だ。同社では、この"全番組録画"を"チャンネル録画"と呼んでいる。チャンネル録画を行う時間帯を設定することができるほか、チャンネルごとに録画モードを変更することも可能だ。なお、チャンネル録画で使用できる録画モードは長時間モードのみで、DRモードでの録画はサポートされていない。
録画された番組は、番組表ライクな「チャンネル録画一覧」から再生することができるほか、「新スタートメニュー」からさまざまな方法で検索することができる。
新スタートメニューには、「最新ニュース」「最新天気予報」「お気に入り」「新番組」「みんなのおすすめ番組」「あなたへのおすすめ番組」「旬のキーワード」「気になる番組」といった項目が用意されている。これらのうち、「みんなのおすすめ番組」は、PCやスマートフォンからディーガに録画予約を行うサービス「ディモーラ」のデータを集計して、人気の番組をリストアップするもの。「旬のキーワード」「気になる番組」は、検索サイトの検索件数やネットでの話題性に基づいて番組をリストアップするものだ。
また、番組の再生中にリモコンの「おすすめ」ボタンを押すと、その番組の内容に関連した番組や、その番組の出演者が出ているほかの番組を、番組単位だけでなくシーン単位でリストアップ。ダイレクトに再生することが可能だ。
これらの複雑化した処理をこなすため、CPU速度を従来比2倍にしたシステムLSI「新ユニフィエ」が3基採用されている。新ユニフィエでは、グラフィック性能が強化され、デコーダーやエンコーダーの効率化も図られている。
内蔵しているHDDの容量は2TBで、そのうちチャンネル録画分は1,750GBで、通常録画分は250GBだ。通常録画分のHDDの容量は、USB接続の外付けHDDで追加することができる。接続できるUSB HDDは1台だけだが、最大8台までを登録することが可能だ。外付けHDDは、DRモードだけでなく長時間モードでの録画にも対応する。
チャンネル録画領域から、通常録画領域、外付けHDDにダビングできるだけでなく、光学メディアにもダイレクトにダビングを行うことができる。また、最大99件のダビング予約機能も搭載されている。
録画可能な光学メディアは、BD-R/RE(BD-REは3層、BD-Rは4層まで)、DVD-R/R DL/RW/RAMだ。本体サイズはW430×D313×H79mmで、重量は約5kg。消費電力は約53Wとなっている。