ICT総研は、電車移動中のスマートフォンつながりやすさ実測調査(関東編)の結果をまとめ公表した。調査では、auが「受信エリアの広さ」でトップ、NTTドコモが「切れにくさ」でトップ、ソフトバンクは受信エリア内のLTE比率でトップとなり3社各様となった。

同調査は「電車移動中のつながりやすさ」に焦点を絞ったもの。関東1都6県をカバーする11路線について、合計15時間48分にわたる実測調査を実施し、「受信エリアの広さ」(圏内時間比率)、「切れにくさ」(音声通話接続維持率)、「受信エリア内のLTE比率」について携帯電話キャリアの現状を調査した。調査期間は2012年12月10日~14日の日中時間帯。山手線については、混雑時間帯の状況も把握するため、18時から19時台にも測定した。測定にあたっては専用ツールを使用した。なお、調査にあたっては、auとソフトバンクのAndroid向けLTE受信可能端末は対象外としなかった。

受信エリアの広さについては、auが97.8%でトップになった。関東11路線での合計測定時間のうち、電波を受信できた時間が15時間27分39秒と、他社を上回った。NTTドコモは15時間16分、ソフトバンクは15時間14分、イー・モバイルは15時間10分だった。 auは、東海道線(東京~湯河原)、東北本線(大宮~黒磯)、総武本線(東京~銚子)、中央本線(新宿~小淵沢)、上越線・吾妻線(上野~万座鹿沢口)など郊外へ続く路線で特に強みを見せた。

受信エリアの広さ

「切れにくさ」では、NTTドコモが95.9%でトップとなった。合計測定時間のうち、音声通話を続けられた時間が15時間9分26秒と、他社を上回った。auは15時間2分、ソフトバンクは14時間57分、イー・モバイルは15時間5分だった。同項目において、NTTドコモは都心部の路線、郊外の路線にかかわらず、11路線中8路線でトップ。受信エリアの広さでも96.6%と次点に付けた。

切れにくさの次点はauとなり、トップと0.8%差の95.1%となったが、auはLTEエリアであると思われる場所にて、いったんCDMA1X(アンテナ〇表示)へ移行してしまうと、LTEへ復帰しなくなる現象が何度か確認されたという。

関東11路線の「切れにくさ」

路線別の測定結果

調査結果のうち、ソフトバンクモバイルは、受信エリアの広さではトップと1.4%差の3位、切れにくさではトップと1.2%差の4位となった。一方で、同社が注力するLTEについては、測定時間におけるLTE比率でトップの結果を残した。11路線中7路線でトップであり、LTEネットワークの充実ぶりを証明した。

イー・モバイルは、受信エリアの広さではトップと1.8%差の4位、切れにくさではトップと0.5%差の2位となった。また、混雑時間帯の山手線では、受信エリアの広さ、切れにくさともにトップとなるなど、局地における強さを見せた。そのほか、日中の山手線、大江戸線、埼京線などでトップとなった。郊外よりも都心部の路線で安定している傾向が見られた。

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