スペックは充分な構成 - インタフェースはやや少なめ

CPUはデュアルコアのCore i5-3317U(1.70GHz)を採用している。ターボブースト利用時の最大周波数は2.6GHzで、ハイパースレッディングによる4スレッドでの処理が可能だ。グラフィックス機能を担当するGPUには、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を使用する。

メモリー容量は4GBで、増設には対応していない。ストレージには128GBのSSDが採用されており、試用機ではSAMSUNG製のPM830シリーズが搭載されていた。このシリーズはリード520MB/秒、ライト400MB/秒の高速なアクセスが可能で、実際にファイルの移動などを試してもストレスを感じることはなかった。

XPS 12の試用機に搭載されていたSSD。520MB/秒のリード速度を誇るmSATA接続のSAMSUNG PM830が採用されている

ネットワーク機能としてはIEEE802.11a/g/nの無線LANとBluetooth 4.0に対応。有線LANには対応していないので、会社など使用場所で有線ネットワークを使っている場合は注意が必要だ。

そのほかのインタフェースとしては映像出力用にMini DisplayPort×1、周辺機器接続用にUSB 3.0×2(うち1基はPowerShare対応)、有効画素数130万画素のWebカメラなどが用意されている。センサー類は環境照明センサー、ジャイロセンサーなど。

スペックとしては十分な構成で、メールや文書作成中心の作業なら、まったくストレスなく利用できるだろう。ただし長期間使うことを考えると、4GBのメモリと128GBのSSDでは正直なところ心もとない。

将来もより快適に使いたい場合は、メモリ容量が8GBの「スタンダード大容量メモリモデル」(105,230円~)や、8GBのメモリと256GBのSSDを搭載する「プレミアムモデル」(119,980円~)を選ぶのもいいだろう。さらにCPUがCore i7 3517U(1.9GHz)の「プラチナモデル」(129,980円~)も用意されている。

残念なのは、メモリーカードスロットを搭載していない点だ。スマホやタブレットで撮影した写真ならクラウド経由で転送できるが、Wi-Fi非対応のデジカメで撮影した写真を転送するには、別途USB接続のメモリーカードリーダーが必要となる。メインマシンがほかにあるユーザーなら問題はないが、初めてPCを購入しようとしている人は注意したい。

本体右側面には、左から画面ローテーションロックボタン、ヘッドフォン端子、スライド式の電源スイッチ、ボリューム調整ボタンと並ぶ。ステレオスピーカーも左右側面に配置

本体左側面には、バッテリの状態を確認できるバッテリーステータスボタンとUSB 3.0端子×2、Mini DisplayPort、電源コネクタが配置されている

XPS 12の前面。インタフェースやボタン類のないすっきりしたデザインだ

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