EP-905Fの印刷速度は、前述のEP-805Aと同じ内容で計測した。A4文書のコピーでは、印刷品質「標準」でカラーが11.9秒、モノクロが7.8秒という結果に。インク消費量を抑えた「エコノミー」では、カラーで5.1秒、モノクロで5.0秒だった。写真のダイレクト印刷では、SDHCカード(Class10)に保存した画像をL判光沢紙へ印刷。「標準」品質で12.8秒、「きれい」で46.3秒という結果となった。

コピー原稿は「JEITA標準パターン J12/Ver.1」(写真左)、L判フォト用紙のダイレクト印刷例(写真右)。スキャナで読み取ったものなので参考程度に

PCからのL判フチなし写真印刷は、付属ソフトの「E-Photo」を使用。給紙開始から排紙完了までにかかった時間は「標準」品質で12.2秒、「きれい」で46.9秒だ。ハガキ印刷では、インクジェット用ハガキの「標準」品質で14.8秒、光沢ハガキの「標準」品質で14.5秒、「きれい」で56.4秒という結果。印刷機能はEP-805Aと同じとはいえ、印刷速度でEP-905Fがわずかに上回っている(ほとんど誤差の範囲だが)。

最高スペックのインクジェット複合機を求めるならコレ!

EP-905Fは、ラインナップ上は家庭向けとされているが、SOHOや小規模グループなどのビジネスでも活用できるだろう。ビジネス文書はFAXでやり取りするケースもあるので、FAXとADFを搭載した複合機を探している人にはおすすめだ。EP-905FのADFは自動両面読み取り対応なので、両面印刷された原稿も楽にコピー/FAX送信できる。

もちろん、写真の印刷やスキャナでの取り込みも美しく、家庭利用にも申し分ない。


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