2段カセットや自動両面印刷で使いやすさも向上

続いて印刷機能を見てみよう。EP-805Aは6色の独立型インクシステムを採用し、インク色の構成はブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタだ。すべて染料インクで写真印刷時の発色に優れているが、顔料インクと比べて普通紙印刷でインクが滲みやすく、水に弱いという欠点がある。ただし、新しいインクカートリッジでは新素材を溶剤に使っているため、水に触れても滲みにくくなっている。

プリント解像度は最高5,760×1,440dpiで、十分なスペックである。実際に写真をプリントしてみたところ、コントラストが強く色鮮やかな出力結果となった。

ブラック/シアン/ライトシアン/マゼンタ/ライトマゼンタ/イエローという全6色の染料インクを利用

「標準」品質で印刷した文書を解像度600dpiで取り込んだ画像。文字の細い線がかすれている部分もあるが、実用上は大きな問題はない

印刷品質には「きれい」と「標準」、「最高品質」に加え、「エコノミー」と呼ばれるインクの使用を抑えたモードを用意。いわゆる文書印刷の"試し刷り"だが、自分用のメモ程度ならこれで十分だ。文字がかすれてしまうことがあるので、人に渡したり見せたりする文書は「標準」か「きれい」で印刷したほうがよいだろう。

本体前面には、2種類の用紙をセットできる2段カセットを配置。A4用紙とL判フォト用紙、ハガキなどを同時に給紙しておける。給紙可能な用紙枚数はA4用紙で最大100枚だ。

前面の2段カセット。上段にはハガキやL判など小型の用紙を、下段にはA4サイズまでの用紙をセットできる

下段カセット底面には、CD/DVD/BDレベールプリント用のトレイも用意

ユニークなのは、印刷を開始すると排紙トレイが自動的に飛び出してくる点だ。多少動きが遅いが、排紙トレイの開け忘れを防げるので便利。トレイを閉めるのは手動だ。ちょっと気になったのは、上段カセットが奥に入り込んでしまうところだ。少し力を入れて押し込むと本体内部に入ってしまい、取り出しにくくなってしまう。

最大0.6mmまでの厚めの紙も利用できる背面の給紙トレイ。大きな用紙を扱うためのスタンドも用意されている

前面の給紙カセットとは別に、本体背面にも手差しトレイが用意されている。前面カセットでは扱えないちょっと厚めの紙(0.6mm以下)も利用可能だ。

自動両面機能に対応している点も見逃せない。旧モデルのColorio EP-804Aで自動両面印刷を行うには別売りのオプション「自動両面ユニット」(実売価格2,500円前後)が必要だったが、EP-805Aでは標準機能となった。両面印刷で用紙の消費量を減らせるのはもちろん、対応ソフトを使えばハガキの表面と裏面の同時印刷が可能だ。年賀状に向けて、ぜひ用意しておきたい。

次ページ: 印刷速度をチェック